【室長の徒然コラム】写真をプリントするという選択肢

IMG_0028

「写真の残しかた教室」などを主宰しておきながら、写真は何でもかんでもプリントすればよし、とは私はまったくもって思っていない。
よく、写真をプリントしましょう、プリントしてこそ上達します、写真はプリントしてなんぼです、という正義をふりかざしている人を見かけるが、正直そこまで賛同できない。写真の歴史、メーカーの思惑などが複雑に絡み合い、“写真とはかくあるべき”、といういくつかの常識が写真業界には存在している。賛否両論どころかブーイングさえ来そうだが、ここであえて私は言う。
「写真はプリントすべき」というのはもはや呪縛だと思う。
プリントが悪いのではない。プリントするだけで写真が全て昇華されるような考え方に疑問を抱くのだ。そもそも仮想通貨や電子マネーすらも登場しているこのペーパーレスな時代に、何でもかんでもプリントすべきだ!という考え方自体が時代遅れなのかもしれない。

もともと写真はカメラオブスキュラで映し出された映像を絵画用の下絵に使うところからスタートした。その後は金属板の写真が発明され、その後フィルムからの紙焼きが登場した。デジタルになってからのそれに比べると、その歴史は長い。”写真=紙”である時代がずっと続いていたのだ。それがデジタルカメラやスマートフォンの登場で、“写真=データ”という新しい常識が生まれた。

写真をプリントしたことがない、という人は圧倒的に多いだろう。作品として写真を撮っていなくても、今の時代、スマホさえ持っていればどこでも手軽に写真を撮ることができる。SNSの普及で、撮った写真は簡単に発信・共有することができる。人に自分の撮った写真を見せる、という行為のスピードが、紙焼きしかなかった時代に比べて、爆発的に早くなった。

でも、知ってほしい。“写真をプリントする選択肢”があることを。
紙となって質量が生まれた写真は、単純にモノとしての愛着が圧倒的に増す。PCのモニターやスマホの画面で見ている写真はただのデータにすぎないが、それもまた写真と呼べるだろう。けれどもやはり、私たちは生きている人間であり、それぞれ個人が体を有している。同じように、質量、すなわち体を持った写真は、見られるということだけでなく、手に取って触る、部屋に飾ってながめる、という、データ写真とは異なる物理的な側面で楽しむ要素が生まれる。

だから、何でもかんでもプリントするべきだ!とは言わないけれども、スマホで撮ってインスタにUPする、それだけが写真だと思っている人がいたら、それはもったいないなあと思う。
写真をモノとして愛おしく思える選択肢を知らないということだから。

だいぶ減ってきているが、あなたの住む町にも写真屋さんがあるだろう。写真屋さんに行けば、銀塩プリントしてもらえる。自分でプリンターを買って、色んな紙にプリントしてみるのもよいだろう。もっとこだわってみたかったら、フィルムカメラで撮って、自分で現像・プリントしてみてもよい。手焼きのプリントはモノとして存在する写真としてはプレミアクラスだ。今は、検索すればいくつか貸し暗室が存在する。自分で暗室の道具や材料をそろえなくても体験ができる。

結局、写真はプリントすべき、という結論になってしまったかもしれない。いや、ちょっと違うか。まあ、そこら辺はどうでもいい。要するに言いたいのは、“写真をプリントする選択肢”を知ってほしいなあ、ということだ。

 

【室長の徒然コラム】本当に残したい、飾りたい写真のかたち

layeredpanel_6

今年リリースした、旅と山の写真案内サイト「畔の窓」に続き、ホトリの本家サイトでもわたくしホトリ室長saorinのコラムを綴ることにした。
いつものお知らせやレポートとは趣向も文体も変えて、とつとつと吐き出していく。
本当にお暇な方はお付き合いください。

avi
親ばか承知ですが超かわいいと思うんです

先月、10月の初めに、我が子のような存在だった愛犬アビが旅立った。
14歳と7カ月だった。
私が写真を形に残す制作活動を始めたのが2008年頃。そのもっと前からアビはずっと私に寄り添ってくれ、時には作品のモデルもつとめてくれていた。著書を持ってくれている方は、ちらほら紙面に登場する黒いミニチュアダックスに見覚えがあるかもしれない。
14年半もの間ずっと一緒に暮らしていたから、生活のすべてにアビが組み込まれていた。アビを失った最初の頃は、何か一つこなすたびに涙が出た。
でも1か月がたって、思い出すとまだまだ悲しいけれども、少しずつ心が癒えてきている自分に気づいた。時間ぐすりというのは本当だ。
時が痛みやつらさをやわらげてくれる。

改めて、アビの写真を飾る、ということを考えた。
今まで「写真を飾る、残す」ということが仕事になってきた私だが、本当の意味で真剣に、自分の家にアビの写真を形に残して飾る、ということを振り返った。
写真を残すことを仕事にしてきてよかった。
私自身が本当に飾りたいアビの写真の形を、具現化できるのだから。

どんなインテリアとも喧嘩せず、遊び心もあって、なおかつとてもかわいい、そんな作品を私は過去に残していた。3冊目の著書「たいせつなものを撮ろう、残そう」に掲載している、レイヤードアクリルパネルだ。
たまにホトリでもワークショップを開催しているのだが、どうもコラージュが複雑で難しそうなのか、あまり人気がない(笑)。
けれども、今回新しく、わかりやすくシンプルなデザインで再リリースしてみた。
オーダーも始めてみた。
私が何よりほしいこのパネル、ぜひペットやお子さんの写真で注文してほしい。

layeredpanel_main

必要なのは、主役の写真と、背景の写真と、吹き出しメッセージだけ。
背景は私の写真を用意しているけれども、もちろん自分の写真でもOK。

layeredpanel_4

写真ではわかりづらいけれども、浮遊感がとてもかわいい。

layeredpanel_6

10cm×10cmとどこでも飾れるサイズで、1.5cmある厚みで自立する。
ぜひ、あなたの愛するペットやお子さまで注文してほしい。

注文についての詳細はこちらをどうぞ>>>

 

【写真コラム】zineって何?の声にこたえます!photo zine、作ってみませんか?

0215.0

zineってそもそも何?

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
2018年3月1日から4日間、CP+フォトヨコハマという写真とカメラの祭典が横浜で開催されます!
その会期中、わたくしsaorinも運営事務局メンバーである、写真とzineのイベント「PHOTO! FUN! ZINE! WALL」も開催されます。
26組の出展者が決定し、もうイベントまで残り2週間を切りました。
フォトヨコハマのサイトでもパートナーイベントとして紹介していただいています!
詳しくはこちら>>>

ですが、今回初めてこのコラムを見る人は、「ていうか、zineって何??」と思っているかもしれません。
というわけで、このコラムで「そもそも、zineってどういうもの?」という疑問にお答えしつつ、zineをばっちり紹介したいと思います!

0215.1

※ZINE(ジン)・・・有志の人々が制作する、少部数で非商業的な(利益重視ではない)出版物のこと。
リトルプレス、ミニコミ誌とも呼ばれています。

うーんわかりづらいですね(笑)。
簡単に言うと、手製の写真の冊子、でしょうか。
写真集みたいにがっちりした作りでなくてもOK。
ホチキス止めのしおりみたいな感じでも十分zineです!
写真だけでまとめる写真集的なzineでもよいですし、中に絵や文章を入れたりしてもOK!
photo zineは、主に写真をまとめたzineのことを指しますが、本来zineはイラスト、文章、写真、なんでもありなんです。

では、photo zineではどんなものがあるのか、ざっと紹介いたしますね。
すべてホトリ室長saorinの作品です。

0215.2

◆ホチキス留めzine

裏表に印刷したページを重ねて、半分に追ってホチキスで留めたzine。
簡単に作れるのですが、写真の面付が意外に大変かも?
ただし、プリンターを使うのであればブックレット印刷機能があるので、それを駆使するのも手です。詳しくはこちら>>>

0215.3

見開きを考えるのが楽しいです。
これは、「a fine line」という作品。
“a fine line”=紙一重、という意味です。
美しいものも、汚いものも、実は紙一重なのだ。という内容。(ざっくり)

0215.4

◆クリップ留めzineその1

これはとても単純!写真を片ページで印刷し、クリップなど(写真の作品はガチャックを使用)で留めただけ。
考えるのは写真の順番だけ。見開きを考えなくてよいのでとても簡単です。

0215.5

1枚1枚めくって楽しむタイプのzineがよいですね。
これは「Walk around my home」というzine。私の家の半径100m以内を愛犬と歩いたときに撮った写真をまとめています。
それぞれにコメントも付けています。

0215.6

◆糊付け製本zine

これはちょっとだけ特殊。製本機を使って背の部分を糊付けしたzineです。
個人で作る場合、キンコーズに持っていけば製本してくれますよ!

0215.7

昨年訪れた北海道の写真と、旅の日記をまとめたボリュームたっぷりのzineです。
こちらのzine、PHOTO! FUN! ZINE! WALLで展示いたしますので、ぜひご覧ください!

0215.6-1

こんな風に写真日記みたいな部分もあります。とにかく盛り込みたい内容をまとめたら、それはzineです!

0215.8

◆糸綴じzine

紙に穴を開けて、用紙同志を糸で綴じたzine。
ちょっとした製本の技術が活きています。

0215.9

糸の色にこだわるのもかわいいです。

0215.10

このタイプは開きがよいので見やすいのが特長です。
「moment」のタイトル通り、心に残った瞬間をまとめました。

0215.11

◆クリップ留めzine2

クリップと呼ぶべきなのか?ちょっと不明ですが(笑)、穴を開けて綴じるタイプのzineです。
これも片ページ印刷なので、レイアウトはそこまで考えなくてOK。

0215.12

パリに行きたくなる写真をまとめました。

0215.13

◆和綴じzine

製本技術の中でも、日本古来から親しまれてきた和綴じの技術を使ったzine。
和綴じというとどうしても和風なイメージの作品になりがちですが、デザイン次第でスタイリッシュにもなりますよ!

0215.14

和綴じはときどきホトリでもワークショップを開催しています。ぜひご参加ください!

このようにzineってとても自由なんです!
1冊のzineに写真をまとめるのは、ただ写真を撮るのとはまた違う楽しさがありますよ。

0215.15

こちらは昨年2017年のPHOTO! FUN! ZINE!の様子です。
出展者それぞれ、壁面作品と制作したzineを展示販売します。(※今年は展示メインなので、出展者が在廊している時のみ購入可能です)

0215.16

写真作品とzine、両方楽しめるのがPHOTO! FUN! ZINE!です!

0215.17

いかがでしたか?
PHOTO! FUN! ZINE! WALLでは、たくさんの出展者のzineと壁面展示作品を楽しめますので、ぜひ遊びに来てくださいね!

 

【室長の徒然コラム】ミラーレスカメラ(SONY α7II)とオールドレンズの写りについて語る話

mirrorlessoldlenz01

昨年2017年は私的にカメラ周りが激動した1年だった

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
今日は最近使っているカメラとレンズについて、ちょっとしたコラムをお届けします。

ずっと、35mmのフィルムカメラ、Contax Ariaで作品を撮っていました。
デジタル全盛のこの時代になぜフィルムカメラで撮るのか、と聞かれたらこう答えます。「デジタルでは出ない質感、アナログ感がよい」
フィルムならではの粒状感、デジタルでは出ない(と思っていた)とろみ、ボケの感じ、柔らかさ。とにかくフィルムはよい。理屈じゃないよさ。
(フィルムカメラレッスン、今月あります!2/25(日)詳細はこちら>>>

と、最初からフィルムについて好きな理由を語ってしまいましたが・・・
わたくし、昨年ついに主機をフィルムからミラーレス一眼に乗り換えたのでした。
フィルムをやめたわけではないのですが、ミラーレス+オールドレンズの組み合わせが思っていた以上によくて、フィルムみたいな柔らかさが出るので、最近はもっぱらミラーレスで撮っています。

というわけで、今日はそのミラーレス一眼と、オールドレンズの組み合わせ、写りについてまとめておきます。
ちなみにオールドレンズとは、昔作られたカメラのレンズのこと。
今は、デジタル一眼レフやミラーレス一眼でも、マウントと呼ばれる専用のアダプターみたいなものがあれば、古いレンズも付けられるんですね。
しかも現行のレンズに比べて、クラシカルな写りとなるため、割と今人気です。

私が持っているミラーレス一眼は、SONY α7II。
今回作例をご紹介するオールドレンズは、主に使っているのがNOKTON classic Voigtlander(フォクトレンダー) 40mm F1.4。
あとはロシアの有名なぐるぐるボケレンズ、HELIOS-44-2 M42 2/58。
あとおじいちゃんから受け継いだLeicaのSUMMICRON M 50mmです。

mirrorlessoldlenz02

NOKTON classic Voigtlander(フォクトレンダー) 40mm F1.4 SC

最近はもっぱらこのレンズ。もともとフィルムカメラに45mmの単焦点レンズを付けて撮っていたので、大体同じような画角で撮る時の感覚が同じ。
絞りを開放すると、被写体の周りがふわっとなるあの不完全な感じがとても好き。
ボケ感も私がフィルムでいいなと思っていたとろみ、柔らかさはそのままです。

ちなみにこのレンズ、マルチコートとシングルコートの2種類があるそうで、コーティングの種類が少し違うそう。よりレトロでクラシックな感じはシングルコート、と中古カメラの店員さんに言われてシングルコートを選びましたが、店頭での確認ではあまり違いはわかりませんでした。まあ言っても同じレンズだしね。

f:id:saorin_fotori:20180123160526j:plain

この、周りの草がふわっとボケる感じが好きです。

mirrorlessoldlenz04

仙石原のすすき。この時は朝の光が美しく、すすきについた朝露がキラキラでした。

f:id:saorin_fotori:20180123160540j:plainmirrorlessoldlenz06

と、最近の写真はほとんどこのレンズ。超気に入ってメイン機となっているんですが、あえて挙げるならAriaに比べて超重い。

mirrorlessoldlenz07

Leica SUMMICRON M 50mm

ひょんなことから譲り受けることになった、Leica(ライカ)のレンズの一つ。
もともとこのライカレンズを使いたくて、ミラーレスに手を出したんでした。
これは標準レンズ(人が自分の目で見ているのと大体同じ感じで撮れるレンズのこと)の50mmです。

f:id:saorin_fotori:20180123160602j:plain

木曽駒ケ岳に持っていって撮ってみました。
このレンズは、今ほぼ100%使っている↑のフォクトレンダーを手に入れる前で、オールドレンズというものに過剰な期待を抱いていた頃(笑)。
いざ撮ってみたら、「あれ?結構シャープだなあ・・・(オールドレンズのフィルムっぽい柔らかさを期待してたんだけどな・・・)」

f:id:saorin_fotori:20180123160609j:plain

よくも悪くも、色んな意味で私が抱いているデジタルのイメージそのまま。
写りはとてもシャープで繊細。とてもいいレンズというのはわかるんですが、やっぱりデジタルっぽさは抜けないんだよなあ・・・

f:id:saorin_fotori:20180123160618j:plain

こういう感じで、全体をぱっきり撮りたいときにはよいと思います。

f:id:saorin_fotori:20180123160625j:plain

お花のアップ。絞りを開放すればもちろんボケもすばらしいんだけどね。

f:id:saorin_fotori:20180123160631j:plain

ちょっとイケメン過ぎたこのレンズ。今はあまり使っておりません(笑)

mirrorlessoldlenz013

HELIOS-44-2 M42 2/58

こちらは、オールドレンズの中では有名なロシアのレンズ、ヘリオス44-2。
オールドレンズの特徴の一つでもある、おもしろいボケが際立って出るのと、5,000円前後と割安なため、オールドレンズの入門として買う人が多いです。私もその一人。

mirrorlessoldlenz014

このヘリオスで有名なのは、絞りを開放した時に出るぐるぐるボケ。

f:id:saorin_fotori:20180123160652j:plain

背景の緑、ぐるぐるしてますね。

f:id:saorin_fotori:20180123160659j:plain

ちなみに同じ構図で、もう少し絞りを上げるとぐるぐるが少なくなります。

f:id:saorin_fotori:20180123160708j:plain

毎回このレンズだとさすがにちょっと飽きてしまうのですが、この作例を撮ったときみたいに太陽の光がきらきらしている時を狙ってみると、ヘリオスのよさが最大限に発揮できます。

f:id:saorin_fotori:20180123160715j:plain

ね、↑と同じ構図で今度は絞り開放に。ぐっるぐるです。
このときはヘリオスで初めて撮った日で、おもしろくて何枚も撮っていました。
そう、フィルムカメラだとそんなに枚数撮れないんですが、デジタルなら同じ構図で絞りを変えて試し撮りがばんばんできます。

mirrorlessoldlenz019

光がたくさんあふれている時が効果的!

mirrorlessoldlenz021

フォクトレンダー Voigtlander
VM-E Close Focus Adapter クローズフォーカスアダプター

最後に。レンズではなく、クローズフォーカスアダプターの紹介です。
これ、レンズ並みにお高い(30,000円くらいしたような)のですが買って大正解のシロモノ!

クローズフォーカスアダプターって・・・?という方に少し説明すると。
私が今使っているレンズは、最短撮影距離が0.7mでして、要するに70cm以上被写体に近づくことができません。70cmって結構ありますよね。風景ならそれでよいのですが、例えば今日のランチとか、素敵な雑貨とか、そういうものにぐっと寄って撮ることができないんですね。

今まで使っていたフィルムカメラのレンズもそうでした。でも、その時はクローズアップフィルターを付けて撮影していました。
レンズにかぶせて付ける虫メガネレンズみたいなものです。それを付ければ、より近く寄って撮ることができました。

でも、まあいつもいつも寄って撮りたいわけではないので、普段は外していて、寄るときだけフィルターを付けていたのですが、割と面倒でした。

しかし!このクローズフォーカスアダプター。レンズより本体手前側にまずつけるものなので、つけっぱなしでいけるんです。30cmくらいまで寄れるのでとても便利。
しかも、撮影距離の調整ができるので、レンズの距離と組み合わせて自由に寄ることができます。

このアダプターを付けて、寄って撮った作例がこちら。

f:id:saorin_fotori:20180123160742j:plain

f:id:saorin_fotori:20180123160749j:plain

f:id:saorin_fotori:20180123160755j:plain

ほとんどがアウトドアごはんでしたが(笑)
少しお高いのですが、でも買って大正解でした!

というわけで、ミラーレス一眼+オールドレンズについて割と熱く語ってみました。
今年も写真、いっぱい撮りたいです!

 

 

【室長の徒然コラム】長崎・池島へ旅してきました

0609.2

こんにちは。ホトリ室長のsaorinです。
先月末、長崎の池島を旅してきました。純粋に写真を撮るのが目的の旅は本当に久しぶりでした。
現在進行形で廃墟になりつつある池島は本当におもしろく、大興奮!
廃墟の島といえば軍艦島が有名ですが、そこよりもはるかに楽しかったです。
がっつり3泊滞在し、写真もたくさん撮れて満足です。現像が上がったので、デジ&iPhoneの写真と織り交ぜて少しだけご紹介しますね。

0609.1

右も左も、全て廃墟。
人が去った後の建物は、樹木がこんなにはびこるんだなー・・・

0609.3 0609.4 0609.5new 0609.6

稼働を停止した火力発電所。

0609.7

廃墟マニアにはたまらない池島ですが、もう一つの魅力的な被写体は猫。
フェリーを降りたとたん出会う団子状の猫たち。

0609.8

見てたら団子の形が変わりました(笑)。

0619.16

島内には唯一の食堂があるのですが、その前にもたくさんの猫たちがいました。

0609.9

さてここからは炭鉱見学ツアー。カメラをデジタルに持ち替えます。

池島は炭鉱の島として栄え、最盛期は島の人口が8,000人を超えた時期もあったとか。
2001年に閉山し、現在はその名残を見学できるツアーがあります。

0609.10

このトロッコに乗って、炭鉱トンネルへGO!
ちょっとした和製インディ・ジョーンズの気分を味わえます。

10326640_291113427715794_1581114044_n

トロッコが鉱山に入っていく様子を動画でUPしています!(上の画像をクリックしてみてくださいね)※音が出ます

0609.11 0609.12

この炭鉱見学ツアーも、説明が盛りだくさんでおもしろかったです。

0609.13

ツアーに付いてくるお弁当。昔なつかしのアルマイト弁当箱でした!
でも、結構量が少なめなので、男性が参加される場合は何か持参した方がよいかもしれません。

0609.14 0609-15

てけてけ歩いていたら出会った子たち。

池島はとにかく物資がなく、宿泊施設は1カ所だけ。食堂も1ヶ所のみ、夕方17時半には閉店。
コンビニなんてあるわけがなく、フェリー港付近にある唯一の売店も、食堂と同じく17時半閉店。
ここまで何もないとかえって潔く、この島で過ごす時間が本当に楽しく思えました。

“選択肢がなさすぎること自体がある意味、貴重な選択だ”

軍艦島は一度行けばもう十分と思ったけど、池島は何度でも訪れたい!

0619.17

だって、海を一望できるこんな特等席を発見しちゃったからね!
また池島を訪れたら、今度はビールを持ってここでぼーっとしたいです。

最後に、声をかけてくれたMikaさん、ありがとうー!!

 

 

【室長の徒然コラム】カメラはなんだっていいと思う

今年から、お知らせだけでなく、ホトリ室長のsaorinが思うことや日々のできごとなどもホトリブログにUPしていこうと思います。
ホトリってこういう人が運営してるんだ、と知ってもらえたらうれしいです。
(よく間違われますが、ホトリは私一人でやってます。)

今日はフィルムVSデジタルについて。
(注:これは、商業写真の話ではありませんのであしからず)

昨年撮った写真のネガフィルムをスキャンし、ゴミ取りレタッチするという作業をえんえん続けており、右手が腱鞘炎になりそうです。

こんな感じで、フィルムは面倒だし、お金もかかる。
けれども、全く同じシチュエーションでデジとフィルムとを撮り比べると、やっぱりフィルム写真に軍配が上がるんですよね。うまい、へたではなく単純に自分の好みの問題です。

デジタルにはないざらっとした感じが、フィルムだと難なく写真に表れていい味に仕上がるので、そのざらつき、質感に頼っているのでは、という意見があると思うけど本当にまさしくその通りです、ハイ。

もともと新品ぴかぴかよりも少し色あせた紙だったり、ちょっと古くなった雑貨が好きだったりする嗜好の持ち主なので、この基準は、もはや理屈ではない。
楽に撮れるけど好みでない(というか好みの質感がある写真を撮れない)ことと、手間&お金がかかるけど好きな写真が撮れることを天秤にかけた時、後者を選んでいるに過ぎません。

なので、撮るならフィルムカメラでなくてはというこだわりは全くありません。
正直選ぶネガフィルムについてもポリシーゼロ。写真屋さんで売っている最安値のコダックを使ってます。
フィルムカメラを神聖視もしていないし、正直、自分が好きな質感を撮る瞬間に作れるなら、今すぐにでもデジタルにしたいと思ってたりする。(フィルム風に後処理するのは筋違いなので置いといて)

その点、唯一、好きな質感に近い仕上がりになるのがiPhoneかなと思います。

なので、フィルムはデジタルよりもよい写真が撮れるのではないか、とか、フィルムの方がデジより格上、というような話を聞くと、はなはだ疑問を感じる。

フィルムカメラに変えてみたところで、そんな劇的にいい写真が撮れるようになるわけないですよね。
現に私がそうだし。

そもそも、いい写真って何だろう?

と、この写真の永遠の命題とも言える疑問を胸に抱きつつ、みんな撮りつづけていくのかなあと思います。

今回UPしたのは、11月末に行ったホトリ写真部バス遠足のフィルム写真です。