【ホトリ写真塾・写真の残しかた教室】 サイアノプリント体験+パネル作りレポート

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こんにちは。ホトリ室長saorinです。
GW中開催されたレポート第2弾。4/28と5/7に開催されたサイアノプリントワークショップ、レポートいたします。
毎回、わーっと歓声があがるこちらのワークショップ。また毎月開催しますので、まだ参加していない方はぜひ!

まず、赤血塩とクエン酸アンモニウム鉄を計量し、配合します。
赤血塩は、バスクリンみたいですね~

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調合した液剤を、刷毛で画用紙に塗ります。
この刷毛の毛羽感の違いが、1枚1枚個性になります。

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ドライヤーで乾かしたら・・・

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デジタルネガプリントを液剤を塗った画用紙の上にガラス板で押さえてセットしたら、UVランプで感光させます。

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水洗。毛羽の隙間がおもしろいですね!

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できあがったプリントは、このように乾かします。

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5/7(土)の方は、かなりのピーカンだったので、私も実験しました。
同じ写真を、明暗反転させたものと、させていないもの、2種類のネガを用意して日光で露光。

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この前満開だったホトリ近所の桜と、GW中に登った山から失敬してきたシダと桜の花びら。
桜は押し花にしてみたのですが、結構きれいにピンクが残るんですね。もっとたくさん拾っておけばよかったです。今度レジンに閉じ込めてみようかな。

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桜とシダで何をするかというと・・・やはりサイアノの液剤を塗った画用紙の上に乗せて、いわゆる“フォトグラム”の実験です。

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おおーどんどん色が変わる。

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皆さん、パネルができあがりました!こちらは4/27に参加された皆さまのもの。

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こちらは5/7に参加された皆さまの作品。

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明るい中で撮られた植物の写真なので、被写体が際立ってくっきり出ましたね。
ご本人は、今度やる時は毛羽感が目立つような暗い写真にします~とおっしゃっていました。

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水族館で撮ったという、イソギンチャク(かな?)の写真。
アンダー目の写真なので、被写体の周りが暗いため、毛羽感がわかりやすいですね!
深海みたいな神秘的な雰囲気になりました。

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小石川公園の建物の屋根の写真だそうです。瓦と、植物の影とが絶妙なバランスです。
あまり濃く出過ぎないようにするのがよかったですね。

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そして!桜とシダのフォトグラムは、こんな感じに仕上がりました。
こちらの紙はもともと普通の画用紙ですが、サイアノの液剤を塗った部分だけ印画紙になります。
印画紙になった部分だけ紫外線に反応して感光しますが、何かものを置くとそこは紫外線を通さないため、このように植物のフォルムが白く抜けて残るんですね。
ちなみに去年、Nadarの林さんが開催してくれたフォトグラムワークショップも同じ原理です。

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あまりきれいに色が出ませんでしたが・・・ネガ・ポジ両方の結果のプリントはこちら。

やはり、サイアノタイプは奥が深くておもしろいです!
また定期的に開催しますので、ご興味ある方はぜひよろしくお願いします。