こんにちは。ホトリ室長のsaorinです。
8月最後の週、3日連続でワークショップを行いました!
まずは25日のサイアノプリント体験+パネル作りWSです。
古典的技法を用いたサイアノプリントは、ホトリ写真部で実験的ワークショップとしてやったものの、
ホトリ写真塾・写真の残しかた教室としては初の開催となりました。
さっそくレポートいたしますね。
まず、最初は暗室作業。暗黒空間であるホトリ中2階で行います。
サイアノプリントの薬剤を混ぜ、専用の液を作ります。
デジタルスケールで慎重にはかります。
赤血塩と、クエン酸第二鉄アンモニウムをそれぞれ精製水に溶かし、完全に粉末が溶けたら両者を混ぜ合わせます。
混ぜ合わせた薬剤液を、画用紙に刷毛で薄く塗ります。
この、刷毛の毛羽の出てる感じがポイント。
塗ったらドライヤーで乾かし、私が用意したデジタルネガフィルムを密着させて、いざ準備完了。
あ、デジタルネガフィルムは、ピクトリコさんよりご提供いただいています。
協賛ありがとうございました!
準備が完了したので、暗室から脱出。1階に移動し、紫外線を当てることのできるUVランプにセットします。
紫外線で露光中。
外の太陽光でもよいのですが、この日は曇り空でして、ためしに外でやってみたところ20分当てても薄かったので、断念。
露光が完了し、水で洗浄します。
普通は定着液とか停止液とか使うのですが、水だけなので簡単。
余分な液剤を洗い流します。
水洗浄が完了しました!
雪山のコントラストがいい感じに出ています。
オキシドールを溶かした水を吹きかけると、色がさらに濃い藍色になります。
右側はオキシドールを吹きかけないバージョン、左側は吹きかけたバージョン。
ね、色が少し違いますね。
一番気に入ったプリントで、最後にパネル作りです。
できあがったパネル(左)と、別のプリント。
間違い探しのようですが、右側のプリントはよく見ると山の後ろに雲が出来ています!
液剤を塗った時の塗りムラがこのような結果になりました。
それにしても、うまいこと雲みたいになりましたね。
鳴門大橋の景色。海の渦の泡も、橋のディティールもいい感じに出ています。
下の方が塗り残しがある感じがかえっていい雰囲気に仕上がりました。
というわけで、理科の実験みたいで大変楽しいワークショップでした!
来月は土日に予定しておりますので、よろしくお願いします。