川原 和之 写真展 「ここで種を蒔く」10/22(土)~11/3(木祝)開催のお知らせ 

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こんにちは。ホトリ室長のsaorinです。
このたび2022年10月に写真企画室ホトリで、富山在住でご家族の写真を撮り続けている川原和之さんの個展「ここで種を蒔く」を開催する運びとなりました。

今年2022年5月に、川原さんが富山・氷見のHOUSEHOLDさんにて二人展「かそけきひかりのたねを蒔く」を開催することをSNSで知り、それを知った時は飛んでいきたいと思ったほど。
が、残念ながらGWは富山を訪れる予定がなかったため(よく立山は行くのに!)、見ることは叶いませんでした。

だったら、ホトリで展示してくれないかな。

そう思い、思い切ってだめもとで川原さんにコンタクトを取りました。
もちろん直接お会いしたことも、今までSNSでやり取りしたこともなく、断られても仕方ないと思いつつ・・・

そんな突然のお声がけに、川原さんは快くOKをくださり、このたびこの写真展の告知となりました。
また写真展会場にて、川原さんの写真集「ここで種を蒔く」も販売いたします。

写真集『ここで種を蒔く』は予約販売分・店頭販売分の通常版・特装版いずれも完売となりました。

秋の深まる季節、川原さんがカメラのファインダーと、ご自身の目を通して見ているご家族への眼差し、ぜひホトリで感じてください。
皆さまのご来場をお待ちしております。

↓↓↓↓↓ 写真展に来場予定の方は必ずご確認ください ↓↓↓↓↓

幼かった頃、両親が共働きだったため、学校から帰ると祖父母と過ごすことが多かった。祖父は、朝早くから畑仕事に精を出し、祖母は夜遅くまで薄暗い明かりの下でミシンの内職をしていて、一日中休むことなく働いていた。
祖父母からはいつも土の匂いがして、僕はその匂いが好きだった。
実家を離れて生活するようになり、写真に興味をもつようになってから祖父母にカメラを向けるようになったことはごく自然なことだった。
あるとき、ファインダーを通して祖父母と娘を見ていると、自分の幼い頃にタイムスリップしたような感覚を覚えた。懐かしさとともに、湧き上がる祖父母に対する幼き日の想い。
それは僕を今まで支えてくれていた記憶だった。
この写真は祖父が亡くなり、その後次女が生まれ、長女が小学生になるまでの10年分の家族の記録だ。
子どもの頃から永遠に続くと思っていた実家の景色も祖父を失ってから、少しずつ変わっていくけれど、祖父が残した畑に立つ祖母の姿だけは今も変わっていない。
僕は、祖母がカメラの前に立ち、伝えようとしてくれたことを娘に伝えたいと思う。
いつの日か訪れる実りの日を待ちながら。

川原和之/Kazuyuki Kawahara

1983年生まれ / 富山県在住 / 祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在は祖母と娘の日常を記録する中で、世代を超えた家族の関係性をテーマに写真作品を制作している。

Instagram @kazuyukikawahara

川原 和之 写真展 「ここで種を蒔く」10/22(土)~11/3(木祝)

◆会期:2022年10月22日(土)~11月3日(木・祝) 13:00~19:00 (最終日は17時閉場/火曜休廊)
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813(営業日以外はつながりません)
https://fotori.net