北海道車中泊の旅日記・01 車ごとフェリーで、北の大地へ

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01 車ごとフェリーで、北の大地へ
8/17(木)~8/20(日)大洗~苫小牧~札幌~新十津川~旭川

8月17日、お盆明けの出発当日。私とヤマキさんは夕方ホトリに集合し、フェリーが出る港、大洗へ出発した。
ヤマキさんは、ホトリのTシャツやトートバッグのデザインなどでお世話になっているイラストレーターさんなのだが、今回の私の北海道旅でスカウトしたら二つ返事で参加表明をくれた猛者である。「車の運転、できないけど!」と言われたが、こちらはその件に関しては全然期待していなかったので問題はない。助手席で私の居眠りを阻止してくれればそれだけでOKだ。
鉄分多めの彼女は、途中廃線寸前になっている北海道の鉄道に乗りたいという自由行動を条件に、私との交渉が成立。一緒に旅をすることになった。

これからしばらく仕事をしなくてもいいように身辺整理?をしながらの準備だったため、いつのまにか出発日が迫っていた。二人とも旅に出る実感はまったくなかった。旅のはじまりは何となく、というのはいつからだろうか。
子どもの頃は家族旅行が決まると、その日まで指折り数えて楽しみにしていたものだが、大人になると旅に出る時間をひねり出すために、その直前までの毎日が仕事に忙殺されることになる。

話がそれた。
ホトリがある台東区・浅草橋から、東向島、葛飾を北上し、常磐道を経由して約2時間半後に大洗に到着した。ホトリを出発したのが夕方5時くらいだったので、既に辺りは暗くなっていた。ちなみにフェリーの出航時間は真夜中の1時。どう考えても早く着きすぎている。
ただ暗い夜道を運転するのはちょっと嫌だったので、早めに到着してゆっくりしようと思っていた。が、大洗、何もない。(茨城の皆さますみません)港に車を停めて、周辺を散歩してみるものの、時間をつぶせるようなお店がない。
何とかのれんが出ている定食屋さんを発見し、そこで夕食を取ることにした。私はこれからさんざん海鮮系を食すであろうに、なぜか海鮮バラチラシ丼を注文してしまった。食べてから気づくから我ながら間抜けである。ヤマキさんの干物定食は、なぜか種類が違う魚が2種類も乗っていてボリューム満点だった。

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夕食を食べてもまだまだ時間が余っていたので、フェリーの駐車場で大型フェリーの中からトラックがばんばん出てくる様子を眺めてはきゃーきゃー言いながら動画や写真を撮りまくった。
トラックの荷台部分がない、運転席だけのバランス悪いやつがその辺を走っていてかわいかった。
やっと乗船時間が近づいてきて、車での乗船はドライバー一人だけと決まっているので、同行のヤマキさんは一般乗船口から乗船、私は車に乗って待機した。車でのフェリー乗船は初めてなのでかなりドキドキした。一列に並んでそろそろとタラップから進むのだが、縦列駐車とかやらなきゃいけなかったらどうしよう、という心配は無駄に終わった。
フェリーの係の人が優しく誘導してくれるので大丈夫だった。

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無事乗船し、フェリーの船室に行ってみると4人ベッドがある部屋が、なんと二人で貸し切りだった!ラッキー!
レストランはないけど、サウナまである窓付き大浴場はあるし、熱湯が出るカップ麺も食べれてかなり居心地がよい。真夜中だったが、出航からしばらくは甲板の上で海上の風を楽しむ。
残念ながらかなり雲が多くて、朝日や星空は見えなかった。夜遅かったので、この日はそのまま就寝。

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翌朝、大洗のコンビニで買ってあった朝ごはん後、コーヒーを飲んだらちょっと気持ち悪くなってきた。コーヒーが船酔いを助長したらしい。ヤマキさんによると、ハイチュウ食べるとよくなるそうで、半信半疑だったが実際に食べて寝たら本当にマシになった。ハイチュウを食べたのは中学生以来だった。
約19時間とかなりの長旅だったが、途中昼寝したり、大浴場につかったり、窓際のテーブルで海を眺めながら本を読んだり、持ってきていたDSでゲームやったりと、かなり快適な船の旅だった。ヤマキさんなんて船酔いしやすいと言っていたのに、揺れる船内で仕事をしていた。ノマドスタイルは場所を選ばないのだ。(それは、後々の旅の道中で彼女が証明した)
フェリーは楽しい。さんふらわあしれとこ号、ありがとう。また来年も利用したい。そういえば、予約したかった日にちだと夕方便がいっぱいで、しょうがなく深夜便になったけれども、夕方便だともう少し設備がラグジュアリーになるらしい。次回は夕方便を狙うことにする。

18日20時頃、苫小牧港に到着した。
特に涼しくもなく、北海道に降り立った感じは全くしない。
車に乗り込んでいざ札幌を目指そうとしたものの、カーナビではまだ車は大洗にいることになっている。一度リセットしないと、ここが北海道だとナビ子(※saorinカーのカーナビの愛称。以下カーナビをこう呼ぶ)は認識してくれない。
ほとんどワープだもんなあ・・・

さて気を取り直して苫小牧から札幌を目指すも、てっきり高速に乗れとナビ子から指示があるかと思いきや、普通の県道を行けとのこと。湖のそばの国道やほとんど山の中の道など、わかっているつもりだったけど超真っ暗である。 実は私、過去の運転中ハイビームをほとんど使ったことがなかったが、やっとこの使わざるを得ない状況で操作を覚える。ハイビームを付けたとたん、いきなり道路が色んな目印が浮かび上がって親切になった!この感じすごい。
空中から吊るされた下向きの矢印が大量に連なっていて、最初なんだろうと思っていたけど雪が積もったときの目印か、と気づく。 後で調べたら「矢羽根(付きポール)」というらしい。
そんなこんなで、やっと札幌到着。すでに夜10時をまわっていた。北海道の初日の夜は、札幌市内のゲストハウスを予約済だったのだが、なんと宿の近くの駐車場が空いてない!ぐるぐる回って、宿から少し歩くところにやっと駐車することができた。いや焦った。停められないかと思った。

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事前にリサーチ済のらーめん信玄さんに並ぶ。
この日は金曜で、おそらく飲みの帰りであろう人たちで店の前は既に行列だったが、今日は遅くなってもとにかく北海道の歓迎を(洗礼を?)受けるのだ!と意地で1時間近く並んだ。
ようやくありつけた味噌ラーメンは、ようこそでっかいどうへ、と言われている味がした。本当においしい味噌ラーメンだった。
今回の旅の道中、かなりラーメンを食べたけど、私の中で今回の旅の北海道ラーメンNo.1だった。
ラーメンでお腹がいっぱいになった後は、この日の宿であるゲストハウス、ソーシャルホステル365の1階がバーになっていたので、北海道上陸祝いと称して1杯だけ乾杯し、早々に就寝した。

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翌朝、8月19日の札幌は朝からとてもいい天気だった。
ヤマキさんは早々に周辺の散歩に出かけたらしい。私はのんびり7時頃起床した。
ゲストハウス内では早い者勝ちのシャワーを浴びて身支度を済ませる。
この日の午前中は、ヤマキさん希望の水曜どうでしょうの聖地、HTB(北海道テレビ)へ向かう。
どうでしょうマニアのヤマキさんに影響されて、最近私もこの番組をYou Tubeなどで見ながらお昼ごはんを食べることも多かったので、オープニングのロケ地は見ていたものの、実際に着いてみると「ここがそうなんだ!」という感じはあまりしなかった。カメラの角度とか微妙な見え方が違うのだろうか。
けれども、やはりファンが多い番組らしく、何の変哲もない公園だがファンらしき人がそれなりにいた。(中にはムンク君風船を抱っこしている人も←わかる人にはわかるネタ)
とてもいい天気で太陽の光がまぶしくきらめいていて、ここで撮った写真は意外と素敵な風景に撮れた。

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今回の旅では、せっかく北海道へ車ごと行くのだから、札幌と旭川の2都市で私の出張写真の残しかたワークショップを企画した。
どうせ個人的に旅で行くのだし、北海道ではワークショップをやったことがなかったので少人数でも開催するつもりだったが、思っていたよりも人数が集まりうれしかった。
札幌会場であるコミュニティスペースオノベカさんのすぐ近くには中島公園があり、開始前に時間があったので少し散歩した。
ワークショップが始まってから、途中ヤマキさんは自身の洋服(というか防寒着)の数に不安を感じたらしく、大都市にいる間にとユニクロへ洋服の買い出しに出かけていた。
ワークショップは参加者の皆さんのおかげで和気あいあいでとても楽しかった。また来ますね。

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終了後、翌日は旭川で開催なので早々に札幌を後にし、札幌と旭川のおおよそ中間くらいにある新十津川の集落にある宿へ向かった。
「Nijinos」というコテージみたいな家を貸し切り宿泊である。
ここは里山暮らしみたいなことをしている人たちの 集まる村らしく、「虹の里」という名前が付いていた。
宿は最近流行りの(?)Airbnbで予約したのだが、書いてある住所が全部英語。 名前も説明も何もかもが英語で漢字がいまいちわからない。
外国人向けの説明だというのはわかるのだが、カーナビにどう入力すればいいのかわからないのでどこかに日本語も加えてほしい。
ヤマキさんのGoogl Mapナビと力を合わせてなんとか到着した。
着いてみたらちょっとしたミニフェスみたいなイベントをやっていたけど、我々はとりあえず腹ごしらえ、ということで歩いて15分くらいの ところにある新十津川キャンプ場の施設の中にあるレストランへ向かった。
すでに真っ暗なので二人でないと行けない距離だった。でもビールが飲みたかったのだ。
車移動は便利だが、アルコールNGなのが難点である。
レストランではジンギスカン定食をいただく。結局その後ジンギスカンは食べる機会はなかったのでここで食べられてよかった。 (車中泊だとごはんが適当になる)

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宿に戻ってからシャワーを浴びて、晩酌タイムに突入する。
昨日HTBで買ってきた戦利品のどうでしょうトランプがこの日一番のヒットネタで、色んな話が飛び出して大爆笑の夜だった。

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寝る前に「星を見よう!」と外に出てみたら期待通り満点の星空だった!
私は今回の旅こそ星を撮ってみたい、と色々事前に設定などを調べていて、自分のへたくそな腕前で撮れるのか半信半疑だったが、試行錯誤の末何とか撮ることができた!!
記念すべき星デビュー写真は電線は入ってるわ、ピンボケだわで本当にヘタなのだが、ちゃんと設定すれば星は撮れるんだということがわかってがぜん星空撮影が楽しくなった。
この旅の途中、2、3回星を見て撮る機会があったけれど、帰ってからも 普通に見に行こうかなとも思った。

まだまだ話は尽きなかったが、明日もあるので早々に就寝。
ちなみに宿はロフトになっていて2組の布団はそのロフト上にあったが、私はトイレが近いのと寝ぼけてハシゴから落ちるんじゃないかということで、1階に布団をおろして寝た。
蚊取り線香を炊いて寝たら寝巻に思い切り匂いが付いた。

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8月20日。Nijinosで迎えた朝は爽やかな空気に包まれていた。
家から持参してきた山用ガスバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを入れ、昨日残ったパンを半分こして朝食に食べた。
泊まった宿にはちょっとしたテラスがあり、そこでいただく朝のコーヒーはとてもおいしかった。
まだ出発には早いので、それから朝の散歩に出かけた。何となく歩けるところまでてくてく歩いていたら、猫が歩いていたり牛舎の中から牛がこっちを覗いていたりと、夜のあいだには見えなかった景色がいっぱいで楽しかった。

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そして、泊まった宿のある「虹の村」内も改めて散歩してみると、ヤギや鶏、犬や小さな馬までいた。どうりで威勢がよいコケコッコーが聞こえてきたはずだ。
時間があったら、村の入り口にあるスープカレー屋さんで食べてみたかったけれど、今回は残念。
身支度をして、旭川へ向けて出発した。

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今日は午後、旭川でワークショップだけれど、午前中は時間があるぞ!ということで、弾丸で旭山動物園へ向かった。
昔訪れたとき、動物園の駐車場に入るまでにすごく渋滞していた記憶があって、この日も一応週末だから大丈夫かなと思ったけど、普通に入ることができた!よかった。時間によっては動物園に入らずにそのままワークショップ会場に向かうことになるかもしれなかったのでほっとする。
あまり時間がなくて行列ができていたシロクマ館は見れなかったけれど、それなりにぐるっとまわれて私は満足した。
おじいちゃんから受け継いだ望遠レンズ、Leicaの90mmもここで登場。望遠レンズの威力を知るも、ピント合わせが難しいオールドレンズで動物に挑むのは修業が足りないと知る。

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お昼は、旭山動物園からすぐのところにある特一番さんで旭山ラーメンをいただいた。これまたとてもおいしかった!
ラーメンを堪能した後は、旭川市民文化会館へ向かう。
場所はわかりやすいのですぐ到着したけれど、そもそもこういう公共の施設を利用してワークショップをしたことがないので 手続きなどの手順がよくわからず、鍵をもらって開けたのがスタート時間ぎりぎりになってしまった。
旭川の皆さんも参加してくれてありがとうございました!来年も、北海道でまたワークショップやるかもしれないけど、すみません札幌だけになりそうです(笑)。
余談だが、この旭川の市民文化会館の会議室は道民以外の人も利用できるのだが、 料金の支払い方法が窓口で直接か、現金書留という2択しかない。
現金書留!!
昔おばあちゃんがお小遣いを現金書留で送ってくれたあの封筒の記憶しかない。
振込では受け付けないそうで、しょうがないから郵便局で現金書留の手続きをした。送料に数百円もかかって何だかとても馬鹿馬鹿しい。こういうのをお役所的というのだろう。
でも、公共の施設はやはり使用料金が格安なので文句は言えない。(言ってるけど)

旭川のワークショップが思ったより早く終了し、参加者の方に教えてもらったギャラリーの写真展へ。
この日は旭川ビジネスホテルに宿泊なので、移動がなくゆっくりできた。
時間があるので商店街をうろうろしていて、ドラッグストア目当てで入ったちょっとしょぼいデパート(失礼)に入って上の階に行ってみたら、二人とも好みがどんぴしゃな洋服屋さんがあった!私はワンピとカーディガン1枚ずつ、ヤマキさんはワンピース2枚も買っていた(笑) 二人して予定外の散財だ。
この日の夜はワークショップお疲れさまということで、旭川のこじゃれたバーレストランのようなところで乾杯した。 仕事から解放されたのでがっつり飲んでいいはずが、やはりワークショップは何気に接客で緊張するのでけっこう疲れていたらしく、私にしてはめずらしく2杯くらいで退散。
その後、ヤマキさんが行きたいスーパーがあるということでてくてく徒歩移動。ちょっと買い物をして、夜の旭川のネオンに触れつつホテルへ戻った。 少し歩くと旭川もおもしろそうなお店がいっぱいあった。
ちなみにどうでもいいが、旭川はコインパーキングだらけの街であった。
明日からは完全プライベートな旅で移動になるので、早々に就寝。

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