髙谷 晃生 写真展 Laundry レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
本日会期を終了しました、髙谷 晃生 写真展 Laundryのレポートをお届けします。

展示会場内すべての写真は、自由に手に取って見られるこの展示。
「洗濯物」として吊るされている写真は、1枚1枚自由に持ち帰りいただけます。
写真を選んだ方は、会場内にあるバスケット内の写真を1枚干してもらうというルール。

写真の裏側が見えるというのも、この展示ならではのユニークな視点です。

サイズが違う写真を、ばらばらに入れてあるバスケット。
色んな洗濯物がかごに入っているようなイメージですね。

この奥のテーブルから洗濯物(写真)越しに見る外の景色もなかなか!
いつもは壁面を使用しての展示なので、この視点は初めての発見でした。

A4サイズにプリントされた作品(洗濯物)たち。

髙谷さんのサイン入り

来場された皆さん、洗濯物をくぐって見たり、背後に回って見たりと、いつもと違う動きもおもしろかったです(笑)

ホトリ奥のスペースは、テーブルを置いてコインランドリーを意識。
コインランドリーって、真ん中にテーブルが置かれていて、洗濯物が仕上がるまでの時間待ったり、テーブルで洗濯物を畳んだりしますよね。

本物のコインランドリーさながら、待ち時間用の漫画も。(髙谷さんの私物)
また前の展示の感想ノートも。

そこには、暗室作業の時に出るテストピースが。

段階的にずらして露光時間を変えていき、ベストの状態を見極めてから本番の大きい印画紙に焼き付けるときにできるもの。
栞みたいでかわいいと好評!
私も、この1枚をいただきました。

また写真を干してもらうという行為も、皆さんおもしろがっていただけたようです。

写真に触れる展示ってなかなかないですよね。

夜の雰囲気もなかなかです!

髙谷さん、ありがとうございました!

こういうコンセプトで、こういう展示をやりたいんです、と1年ほど前から話してくれた髙谷さん。
個展応援プランを利用してくださり、何回か打ち合わせを重ねて形になった展示です。
既にやりたいことが髙谷さんの頭の中でだいぶ固まっていて、あとは自然な形にこちらがナビゲートするだけで「Laundry」ができあがっていきました。

「写真に、もっと自由に触れてもらって、楽しんでもらいたい」という髙谷さんの思いが伝わりました!
ご来場くださった皆さま、髙谷さん、ありがとうございました。

髙谷 晃生 写真展 Laundry 9/21(土)~29(日)

この展示は終了しました。詳しいレポートはこちら>>>

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
9月に開催される個展のお知らせです。

ホトリの空間を目いっぱい使っての、暗室手焼きプリント+インスタレーションの展示です。
ぜひご来場ください。

2022年春から約2年半の生活の記録を「Laundry」という展示にしました。
写真を干す、という少し変わった方法で写真に誰でも触れられる展示空間を作ります。
写真の肌触りを通して、私が見てきた風景や時間に触れてもらえたら嬉しいです。

髙谷 晃生 写真展 Laundry 9/21(土)~29(日)

◆会期:9/27(金)のみ20時までオープンします
2024年9月21日(土)~9月29日(日)13:00~19:00(※9月27日(金)20時まで)
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813
https://fotori.net

ホトリ夏の本場週間/ホトリ気まぐれ小募展 #3「日々是散歩」レポート

こんにちは。ホトリ室長/本場局長のsaorinです。
昨日会期を終了した、ホトリ夏の本場週間/気まぐれ小募展 #3「日々是散歩」のレポートをお届けします。

まずは会場全体の様子から。

では、お一人ずつ作品を紹介していきます。
まずは本場会員の皆さまによる壁面作品から。

Tokyo Night Walk
石澤 寛

Secret garden
masa*

Monts et Nuages
tocolier

日々のかたまり
ナカムラミホ/ちゅん子

お散歩マエストロ
小野﨑 由美子

今は都心の癒しのお庭
小林 真佐子

みちくさ
moritani kazusuke

Around
金子美香

都会に潜む動物たち
鈴木彩百

お散歩日和
石綿 葉子

やわらかくて あたたかい
岡本 晃

Brandy takes me a walk.
安藤 智仁

左奥の壁には、気まぐれ小募展の皆さまの作品を展示しました。
お一人ずつご紹介していきます。

みぞれ玉

上『時 Toki』
下『刻 Toki』
しまむら ようこ

Best Friends
takane

ずっと一緒
eiko

冬の陽ざし
Chiharu

sleeping
kazushika_film

見知らぬ街で迷子になって
hide

あいてる今日は幸運日
Hiro

木.影
Himaki

片隅
m.yokoi

日々是散歩
saorin / 織田 紗織

最後は、わたくしsaorinこと織田の作品。
どこで撮ったか忘れてしまっているのですが・・・多分家の近所かと思います。
いつもは山の写真ばかりのわたくしですが・・・(笑)
アスファルトのすき間から顔を出している草花を撮るのが割と好きで、ぽちぽち撮りためています。(数は全然少ないのですが)

本場週間は通常の公募展よりも開催にエネルギーが必要で(笑)、前回は昨年の2月なので1年半ぶりの開催となってしまいましたが、今回のテーマはなぜかすーっと「散歩」という言葉が下りてきて、それで散歩ならこの写真だな、と決定いたしました。

会場には、本場会員の皆さまの作品も全種類展示販売いたしました。

この、作品ごとにつけている栞は、私が1冊ずつ書いたレビュー。
どんな作品なのか、表紙からもわかるといいな、とつけています。

そしてあっという間に最終日。
何だか、今回の展示はいつにも増して早かったような。。。

最終日は出展者の皆さまが集まるので、毎回盛況です。

何とかわいいお客さまが来てくれました!
5年前に開催した私の個展「walk around with him」の際に、ひそかに貼った入口のインスタレーションの足跡。(今レポートを見てみると、だいぶはがれてしまっているなー)
一緒に撮影成功!

最終日は恒例のギャラリートークを行いました。

今回、出展者最年少・小学6年生のみぞれ玉さんが参加してくれ、作品について堂々と話してくれました。
作品を撮った時期を、「この写真はだいぶ昔の写真、去年撮った写真で・・・」と話し始めて、聞いていた大人たちがざわつく(笑)
そうかーこの年齢だと去年はだいぶ昔なんですね。1年って子どもには長いもんね。
大人たちが”そこじゃない”ところに動揺した瞬間でした(笑)

というわけで、出展者の皆さまで恒例の集合写真!
皆さま、ご参加ありがとうございましたー!

というわけで、無事全会期を終了いたしました。
↑でも書いたのですが、本場ってやるのになかなかのパワーがいるのですが^^;
最終日その話をしたらその場にいた皆さまから、ボランティアお手伝いの案を色々いただけてうれしかったです。

ご来場くださった皆さま、またzine・写真集作品を購入してくださった皆さま、出展者の皆さま。
今回もありがとうございました!
次回開催は来年2025年の夏以降(の予定)
またたくさんのzine・写真集が並んだにぎやかなホトリでお会いしましょう。
この次の展示は、ホトリは髙谷 晃生さんの個展「Laundry」9/21(土)~29(日)です。

二人展 日々の断片 10/12(土)~10/14(月祝)

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
10月開催の二人展のお知らせです。

LeicaとHasselbladで切り取る、お二人の日々の断片。
ぜひご来場ください。

Leicaを片手に日本各地を旅する
木佐貫直人と
Hasselbladでささやかな日常を美しく
とらえる田中菜生のそれぞれの日々の断片を
2人展という形で展示します。
ぜひお楽しみください。

二人展 日々の断片 10/12(土)~10/14(月祝)

◆会期:オープン時間が変則的です。ご注意ください。
2024年
10月12日(土)12:00~20:00
10月13日(日)11:00~20:00
10月14日(月祝)11:00~18:00
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813
https://fotori.net

第十回アワガミ公募展「道」レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
一昨日会期を終了しました、第十回アワガミ公募展「道」のレポートをお届けします。
第十回ということは、今年で10年開催したことになります。ひそかにすごい。。。

ではまず会場の様子をご覧ください。

出展者のブックも展示しました。(私の新作「panoramountain」が展示されてる写真忘れた)

では、お一人ずつ作品を紹介していきます。

Lovey

朝涼み
高橋 みどり

All is bright
Yukari Teragaki

いつかきた道
中村 真弓

River Avon (Bath,England)
CAVA

笑顔、最強
ミヨシケイコ

隠れ家へ
石綿 葉子

クロスプロセス三軒茶屋
ガミ・ロジオ

モミジが歩んだ道
小林 真佐子

Nature’s Passage
コウザキ コウイチ

Tomorrow never knows
norimandy

タビスル♡モンゴル
三嶋 裕子

hide
見えざる道

静と静
HIRAHIRO

morning the sun
細川明日香(いわぐるま)

unknown
菓子 京子

今年はわたくし室長saorinを入れて、17名による展示でした。

さて、今年のアワガミ賞&ホトリ賞を発表します・・・!
まず、今年最後となるアワガミ賞は・・・

norimandyの「Tomorrow never knows」に決定いたしました!
アワガミファクトリーの工藤さんより、アワガミ賞についてのコメントをいただいておりますのでご紹介します。

今年のアワガミファクトリー賞は、norimandyさんの「未知」とさせて頂きました。
和紙らしい風合いでありつつ実際は作品や大きさを熟慮しないと素材感が主張しすぎてしまう「プレミオ雲流」を、どこか不思議でどこかノスタルジックにも感じられる作品に、うまく調和してお使い頂きました。
中でも高速道路の街灯(でいいのでしょうか、、)の作品の色調と構図には引き込まれました。
もっとシリーズでたくさんの「未知」を見たくなるような作品群でした。

アワガミファクトリー 工藤 多美子

norimandyさん、おめでとうございます!
アワガミ賞の副賞については、工藤さんに直接ご連絡くださいね。

そして、A4和綴じ写真集の副賞としてはこれまた今年最後の、ホトリ賞は・・・

細川明日香(いわぐるま)さんの「morning the sun」を選ばせていただきました!

朝もやに稜線が覆われる美しい風景と、朝ならではの白みを帯びた神々しいまでの光を、楮の生成の用紙で表現されているのがよいと思いました。
山肌が光に照らされた繊細な光景が、少しずつ見ている者の目に迫ってくる感じがしました。

写真企画室ホトリ室長 saorin / 織田紗織

細川さん、おめでとうございます!
副賞についてご連絡いたしますので、お待ちください。

最後に、わたくしsaorinの作品を。

promenade
saorin / 織田 紗織

これはだいぶ昔に訪れたパリで撮った写真。確認したら2011年でした。
パリのリュクサンブール公園をぷらぷら散歩していたら、なぜか公園の椅子が1脚だけぽつんとあって、おっ?!と思って撮った写真です。
今回のテーマ「道」の写真を探していて、素直に公園の道を感じたので、この写真をDMに採用しました。

最近、アワガミの群雲こうぞがお気に入りで、この額装作品と会期後半に追加した新作写真集「panoramountain」の本文用紙にも採用しました。
かなり薄い紙なので、透け感が出てとても明るい仕上がりになります。

アワガミさんの竹和紙や楮、サンプルパックなども販売しました。

今回、出展者の皆さまの作品をアップで撮らせていただきました。
こちらは高橋さんの作品で、竹和紙。

こちらはコウザキコウイチさんの作品で、楮厚口白。

こちらはnorimandyさんの作品で、雲流です。

和紙と言えども、本当に様々な原材料が使われており、面質も異なります。

最後の週末は盛況!
最終日は、公募展の恒例、ギャラリートーク兼交流パーティーを行いました。

無事、全会期を終了しました!

今回も出展者の皆さんと一緒に集合写真。
皆さま、ご参加ありがとうございました!

アワガミ公募展も今年で第十回を数え、一つの節目を迎えます。
来年からは、もっと広く和紙で作品を表現しようという意味を込めて、「和紙の写真展」という公募展で開催していきます。
アワガミさんの紙はもちろん、またほかの様々な和紙の作品も集まって、日本全国の和紙の写真展になったらおもしろいなと思っております。
それで来年は、アワガミ公募展の第一回目に戻り、「日本の四季」をテーマにすることにしました。
ザ・日本昔話みたいな風景でなくてもOKです。あなたが感じる、日本の四季の写真を、和紙で表現して下さい。
また来年、2025年の6月頃に開催いたします。

ご来場くださった皆さま、出展くださった皆さま、そしてアワガミファクトリーの工藤さん、気にかけてくださった方、皆さま本当にありがとうございました。

POP UP MARCHE 星にきく、自分へ還る 7/27(土)・28(日)

7月に開催されるイベントのお知らせです。
自分らしく、心地よく生きていくことを応援する
4人のセラピスト・アーティストによるコラボマルシェ。
ホトリが

ITEMS

アセンションジュエリー
インドの優しい手しごと
スリランカのナチュラルソープ
エネルギーを浄化する自然香

EVENTS

自分を識る占星術鑑定
インド占星術ワークショップ
惑星と繋がる音楽プラネタリウム
※各日ティータイムあり

POP UP MARCHE 星にきく、自分へ還る 7/27(土)~7/28(日)

Muula(ムーラ) / 木村早苗
Kirana(キラナ)/ 篠田清美
Aqua Nina / 天音明日花
Ayurveda More / 田中有紀

◆会期:※営業時間は変更になることがあります
2024年
7/27(土)10:30~19:00
7/28(日)10:00~18:00
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813
https://fotori.net

企画展 NATURE レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
先日盛況のうちに閉幕しました、NATURE展のレポートをお届けします。

今回初開催となるNATURE展ですが、こちらいつもおなじみのホトリ1階と、

中2階も合わせて丸ごと会場となりました。
中2階は初めてです!という方もたくさんいらっしゃって、新しいホトリを知ってもらうきっかけになってよかったです^^

今回、NATURE展を企画したTiger Valleyさんの、展示全体のステートメント。
とても素敵な文章なので、こちらでも紹介します。

・自然界、物質界
・自然の力
・手付かずの人が立ち入らない自然
・文明の影響を受けていない原始状態
・人の自然で生まれつきの姿
・人や物の本質、特質、本性
・人の生来の気質、気性、性分
・人や場所などの本物、実物
・普遍的な人間性、人間の本質
・人の体の自然の働きや機能

森の大木を見て思う
街の路地を見て思う
隣にいる人を見て思う
それぞれの今あることの意味
今あることは当たり前のようで当たり前でない
それぞれに残された時間は長くもあり短くもあり・・・
広く深い愛おしいが伝われば・・・と思うのです

Tiger Valley

では、出展者お一人ずつ作品を紹介していきます。

ナカノジュン

サチ

Tiger Valley

Tomoyuki Hayashi

小石 真規子

YOUSUKE

march

西田 彩乃

iro_iroiro

永山麻理子

山本 明美

wako

Peef

ASUKA

saorin / 織田 紗織 (写真企画室ホトリ室長)

私もゲストとして出展しました。尾瀬の風景を布に転写させた作品です。
割り振られたスペースが1階のコーナーだったので、どうせならそのコーナーを活かした展示にしようと、布を使った作品を制作することに。
制作方法についてかなり質問を受けたので、こちらに大まかな制作手順を紹介しておきますね。

用意するものは、

・ジェルメディウム剤(世界堂やAmazonなどでも購入可能)
・刷毛
・写真プリント(※インクジェットプリントは×。コンビニのカラーコピーか、レーザープリンターのプリントを使用。今は色々便利で、あらかじめサーバー上に写真データをUPしておいて、そのパスワードを用意してコンビニに行ってコピー機で出力しました。(使用サービス:簡単ネットプリント&セブンイレブン)データは左右反転させておくこと
・転写させたい布(今回、薄めのボイルという布を使用)
・雑巾またはタオルなど

刷毛でジェルメディウム剤を写真プリントの表面にまんべんなく塗る。
この時、塗り残しがあるとそこだけ転写ができないのでしっかり塗ること。

塗り終わったら、ひっくり返して転写させたい布に貼りつける。
空気を押し出すように、びしっと伸ばすこと。

貼れたら、できれば数日置いて乾燥させる。この完璧に乾燥させるのがポイント。

乾いたら、表面を雑巾に水を含ませてふやかし、紙の繊維をはがしていく。

※カラーコピーやレーザープリンターは、インクの粉(=トナー)を熱で紙に膜のように張りつける印刷方式。
今回の転写方法は、紙の繊維を取り除き、その印刷の表面の膜の部分だけを布に残すというやり方。

紙の繊維を取り除くのがかなり根気が要ります。
ですが、このように薄めの布にも転写できて、透け感も出るのでおもしろいですよ。

もう少し改良したら、ワークショップをやってもよいかもしれませんね。(検討しまーす)

出展者によるブック・写真集コーナー。

連日大盛況でした!

photo by Tiger Valley
photo by Tiger Valley

中2階もすごい熱気!

あっという間の3日間でした!
「NATURE」という言葉の含みを、出展者それぞれが考えて表現するグループ展でした。

「NATURE」。冒頭のステートメントにもあるように、何気に深いテーマですね!
どうやら、早くも第2弾の企画が立ち上がっているようです(?!)

ご来場くださった皆さま、NATURE展出展者の皆さま、企画のTigerさん、ありがとうございました!

山の辞典展 レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
昨日、わたくしsaorinこと織田紗織と、山友の写真家・川野恭子氏の共著『山の辞典(雷鳥社)』の出版記念写真展「山の辞典展」が終了いたしました。
本当にたくさんの方にご来場いただき、また著書も購入くださり感謝です!
さっそくレポートいたしますね。(今Amazonページを見たら、なぜだか一時的に在庫切れになっているようです・・・!申し訳ありません)

織田紗織/川野恭子によるリトルレーベル・yamadoriはこちら

ホトリのエントランスには、『山の辞典』の顔、カバーの作品のポスターを。
カバーのコラージュと、各章のトビラ絵を担当してくださったのは、龍山千里さん。
何と今回の展示に合わせてお住まいのフランスから原画を送ってきてくださいました。(後ほどご紹介します)

レポートが長くなりそうなので、ひとまず早めにご報告。
『山の辞典(雷鳥社)』はAmazonから購入可能です。

では、展示の様子をご紹介していきます。

最初の入り口には、川野氏の北穂高岳の写真を。

こちらはわたくしsaorin(織田)の作品。白馬岳です。

入ってすぐの壁は、二人のプリント作品を。
アワガミ竹和紙で統一し、『山の辞典』に掲載されている一行メッセージと合わせて展示しました。

なんだか会期中ずっと風が強めで、入口に近い川野氏の写真とメッセージがひらひら舞っていて、ちょっと山みたいでした。

あえてどの写真がどちらの作品なのか明記しなかったので、割と質問がありましたが、単純に壁を二つに割って展示。
手前の半分が川野氏で、

奥の半分がわたくしsaorinこと織田の作品でした。
作品を見慣れている方は、説明されなくてもわかったみたいです^^

奥にも3枚のポスターを展示。
こちらもどれがどちらの作品?と聞かれました(笑)が、中央と右側が川野氏、左の写真がわたくしsaorinのもの。
中央は北ア・三俣蓮華岳からの景色、右側の雪山は九州のくじゅう連山。
左のわたくしの作品は、山形の月山です。(手前の紅葉が、つつじみたいにも見えた方もいらっしゃいました)

こちらも場所を質問された写真でした。川野氏による、神奈川県葉山氏の仙元山だそう。
yamadoriのプロフィールパネルも展示させていただきました。

お互いの著書・写真集も販売。

川野氏のギアも合わせて展示。実際に頃合いを見計らってお湯を沸かして毎日コーヒーを淹れてくれました!
そしてこの250缶についての川野氏のブログ記事がありますので、ぜひご覧ください。

奥の壁には、『山の辞典』のカバーと各章のトビラ絵を担当してくださった、龍山千里さんの原画も展示しました。
ずっとPDFのデジタルデータ上でしか見ていなかったので、やはり生の原画はよいですね。
龍山さん、本当にありがとうございました。

各章のタイトルも。

そして、龍山さんの作品の対面には、出版記念展ならではの展示を。
『山の辞典』の色校正紙や束見本を展示しました。

色校正紙というのは、実際に使用する紙にできあがった印刷データをプリントして、色の出具合を見るもの。
今回採用された本文(中身のページのこと)の紙はb7バルキーで、割と素直に色が出る紙でしたが、少し色が濁っている感じがしたので、そちらを指摘。
データから修正する方法と、印刷段階で修正する方法があるそうですが、そこはデザイナーさんと印刷会社のプリンター、プロにお任せします。

こちらは束見本。
束見本は、実際の製本時と同じ仕様・製本機で製作された「製本サンプル」です。
本番と同じ用紙を揃えて、印刷していない白紙のままで製本します。 本の束(厚み)や重さなどを正確に把握するため作り、実際の仕上がりイメージも確認できます。
こういう特殊なものを見られるのも出版記念展なので、展示しました。

そして入口近くには、yamadoriの二人が普段使っているザックを展示。

わたくしホトリ室長saorinが、自身のレーベルmt.souvenirで作っているTシャツや手ぬぐいも展示販売。
結構皆さん購入してくださってうれしいー

そして山繋がりで、『山の辞典』と、編集を担当してくださった谷口香織さんが手掛けた『LETTER BOOK』とマスキングテープも販売しました。

著書『山の辞典』を持ってにっこり!
ナダールの早苗さん、写真お借りしましたーありがとう!

GW終盤の5/5からスタートした山の辞典展。
最後の週末は大盛況でした!皆さま本当にありがとうございます!

5/11(土)は、編集者の谷口香織さんにも登壇してもらい、「山の辞典が生まれるまで」の話をさせていただきました。

編集者の谷口香織さんとは、わたくしsaorinが初めての著書(16年前。。。。。。)『写真でつくる雑貨』の時からのおつきあい。
雷鳥社からは、かれこれ計4冊の著書を出版させていただきましたが、2024年の今、まさか山の本を出版させていただくことになるとは!
本当にご縁に感謝であります。

そして最終日の5/12は、我々yamadori二人で「突撃!相方山小屋勤務」のトークを。
川野氏が勤めた、一昨年の薬師沢小屋、そして去年の尾瀬・長蔵小屋に訪ねた時の話を、川野氏による山小屋勤務トークもからめてお披露目しました。
ちなみに、今年も川野氏は北アのどちらかの山小屋に短期間勤務予定だとか!
当然相方のわたくしsaorinこと織田は遊びに行く予定であります。

『山の辞典』を展示会場で購入してくださった皆さまには、一筆入れさせていただきました。
そして、日にち間違えた!!の修復方法(ほんとは5/12笑)(ある意味レア!と喜んでいただけたっぽくてよかった)

『山の辞典』は、出版記念展示に合わせての先行販売で、それでも結構な冊数が入荷していたのですが、最終日の閉廊時間を待たずして完売・・・・・!!!!!!
皆さま本当にありがとうございます!!!(TT)

最後の2冊を買ってくださったお二人。
こちらのお二人も山に登って写真を撮られる方で、6月に二人での写真展を予定しているそうです!

残象 -after image-
Masashi NARITA / Kei Onishi 写真展

『山の辞典』完売したぜ!!!!という喜びの舞

photo by hide

よく質問されたのが、「もともと山つながりだったのですか?」というもの。
私と川野氏は、最初は山要素ゼロ。私は写真ギャラリー運営、そして川野氏は写真家という、まさにシンプルに写真を通じて知り合った関係でした。だいぶ前になりますが、ホトリで川野氏の個展を開催してくださっています。
が、8年くらい前にお互い突然山にはまり(笑)そうこうしているうちに今に至ります(笑)

これからも、マイペースでyamadoriで山に登って、地道に制作活動をしていけたらと思っております。
ご来場くださった方、遠方から著書を購入してくださった方、気にかけてくださった皆さま、ありがとうございました!

企画展 NATURE 5/31(金)~6/2(日)

このイベントは終了しました。詳しいレポートはこちら>>>

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
5~6月にまたがる、グループ企画展のお知らせです!

NATURE(=自然)の言葉には、自然の力、人や物の本質、普遍的な人間性なども含まれているそう。
14人の作家+わたくしsaorin、15名の作家による「NATURE」をぜひご覧ください。

企画展 NATURE 5/31(金)~6/2(日)

●PRESENTER
ASUKA / iro_iroiro / 小石真規子 / march / 永山麻理子 / ナカノジュン / 西田彩乃 / Peef / サチ / TigerValley / Tomoyuki Hayashi / wako / 山本明美 / YOUSUKE

●SPECIAL PRESENTER
saorin(写真企画室ホトリ室長)

◆会期:オープン時間が変則的です。ご注意ください。
2024年
5月31日(金)13:00~19:00
6月1日(土)11:00~19:00
6月2日(日)11:00~17:00
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813
https://fotori.net

市川恭平 写真展 山をたずねて レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
先日会期を終了しました、市川恭平さんの写真展「山をたずねて」のレポートをお届けします。
5日間の会期全て終日在廊された市川さん。平日からスタートしましたが、初日から大盛況でした!

市川さんはYouTubeのチャンネルをお持ちで、何と2日目の展示終了後にホトリから生配信を行いましたので、こちらもご紹介しておきますね!
わたくしホトリ室長saorinも出演させていただいております(笑)

ではいつものように写真で、まずは会場の様子、作品のご紹介から。

入口入ってすぐの長い壁は、市川さんによるA3ノビプリントの額装作品。
市川さんにとって思い入れのある写真たちです。

奥の壁は、これも市川さんが制作された木製パネルがずらり!
あえて撮影地を掲載しなかったこともあり、ここはどこですか?という質問が割とありました。

市川さんがひときわ気に入っている2枚の写真はA3サイズの木製パネルに。
こちらの木製パネルは購入していった方も多かったです。

そして、DMにもなったこちらの写真は、どーんとA0サイズのアクリルパネルに。
北アルプスの白馬岳の写真だそうです。
釘を打って設営してみて、改めて見てみると何かに似ている・・・と考えて、そうだテレビっぽい(笑)という話に。(4K)

入口左手前には、雷鳥の作品と、市川さんが普段登山で使用しているザックやヘルメット、そしてLeofoto様の三脚を展示。
また、大好評だったらいてふ小屋Tシャツも展示販売いたしました!

ちなみに、XSサイズとLサイズのみとなりますが、若干数ホトリのオンラインショップで販売いたします。
↓からどうぞ。

今回写真展に合わせて制作した写真集、「山をたずねて」ですが、若干部数を残してほぼ完売となりました・・・!!!
これはとてもすごいことだと思います。

ですが、せっかく畔印刷所で制作させていただいた写真集ですので、これまた若干部数でありますが、こちらもオンラインショップで販売いたします。
わたくしホトリ室長saorinによるレビューも合わせて載せていますので、お時間ある方はぜひ^^

市川さんのらいてふ小屋のイラストを描いているみぎさんが初日に来場され、何と生の手描きイラストを描いてくださったとのこと!これはレアですね!
また、もふもふ雷鳥君(名前はだいふくん)も差し入れで参戦。写真撮影などに大活躍でした。

市川さんが普段から使用しているKANI filter様からのフィルターの展示や、

土曜日はSIGMAの方が在廊され、1日限定でレンズやカメラの貸出も!
市川さんは今後もSIGMAfpのカメラを山に連れて行く予定だそうで、来場された皆さんも興味津々でした。

そして迎える週末。
覚悟はしていましたが大盛況すぎて記憶が・・・(笑)

皆さん、写真を見ることもさることながら、動画でいつも見ている市川さんに会えた!!と大興奮でした。
そして奥のアクリルパネル作品がフォトスポットに(笑)

すごい人なのでパノラマで撮ってみました。

そしてかわいいお客さまがご来場!

2日連続わんこで癒される(笑)

初日(かな?)に来場され、らいてふ小屋Tシャツを購入してくださった方が、そのTシャツを着て登山、その帰りに立ち寄ってくださいました!

写真集お渡しが賞状授与みたいになっている(市川さんがサインしているところ、写真で撮るの忘れました。。。)

毎日たくさんの方が来場されました!中には広島から来られた方も!!!
許可いただくの忘れちゃったので一応お顔隠してますが、とても人気なYouTuberさんも来場。
私も色々なお話ができて楽しかったです。

そして最終日。月曜なので静かかな?と思いきや、最後までお客さまが途切れず。
市川さんの人気っぷりを改めて感じました。

最終日はご自宅の静岡から車で来られた市川さん。
先日写真集運搬のため私も乗らせていただきましたが、動画通り完全車中泊仕様になっており興味深かったです(笑)

最後に、三脚立ててホトリの前で市川さんと記念撮影!

というわけで、5日間の会期を無事終了いたしました。
昨年7月の鳥博から、ホトリで山の写真展をやりたい、とご相談くださり、そこから展示構成から写真集制作までサポートさせていただきました。
市川さんは今年からスタートした個展応援プランの第1号です!
ホトリとしてもとても充実した準備期間・展示期間でした。

ご来場くださった皆さま、遠くから気にかけてくださった方、そして市川さん、素敵なご縁をありがとうございました!