こんにちは。ホトリ室長saorinこと織田です。 2026年1発目の展示は「暗室フェス」暗室ユーザーの皆様が主役! 全国からフィルム写真や暗室作業にこだわる方々の作品が大集合。 モノクロも、カラーも。暗室手焼き縛りの公募展「暗室フェス」大反響・大盛況のうちに閉幕いたしました。 さっそくレポートいたします。 色々な思いがあり、いつもよりも長めのレポートですが、お付き合いください。
まずは無人の会場の様子から。
お一人ずつ作品を紹介していきます。 アクリルが入った作品の方、反射してしまい申し訳ありません(><)
会場ではこのように、どこの暗室で焼いたか、また使用した印画紙とフィルム銘柄名を記載していました。 今回のレポートでもそれらを全部記載しようと思ったのですが、ちょっとめんどくさ・・・(笑)もとい、大変なので(笑)タイトルと作家名、暗室名だけ記載します。(任意掲載)
snow filly 酔狂gallery em
うちがわ たかはしやよいノワール写真現像所
井の頭公園 あめちゃん自宅暗室
道端 杉山祥子ノワール写真現像所
ちーちゃん 豊島 洋品川区中小企業センター
白銀 saorin / 織田 紗織ノワール写真現像所
春山山行 小宮 英基ゲストハウス松本対山荘
Cooking the prey SATOSHI EDAシェア暗室おんたま
ターナー キャンバスに閉じ込めた雪景色PLACE M
I am Yoshikazu.Chika
Windmill 餌取 裕也自宅暗室
makishin 美ヶ原品川区中小企業センター
あめ、かぜ、ひかり、 スズキ トモコシェア暗室おんたま
SHOWA S:cale 鈴木 知之自宅暗室
冬海 Jun Kyo自宅暗室
甲斐 康友
わたしの零桜 髙橋 マキゲストハウス松本対山荘
うつうつそうそう 鬱鬱怱怱 飯髙 智アウラ舎
堤 佑治
午睡 アリノワール写真現像所
早暁 松島 紀由アウラ舎
白菜 櫻井伸治アウラ舎
光浴 ioシェア暗室 おんたま
les barricades mysterieuses M.YOKOIシェア暗室おんたま
残照 りっか自宅暗室
masa*アウラ舎
秋の匂い Miwa Shimizuシェア暗室おんたま
Trafalgar Square CAVAノワール写真現像所
2020年1月ウラジオストク 山端 拓哉シェア暗室おんたま
波文様 しまむら ようこ
Paris TeshiPLACE M
かわいい子 panda.k_filmノワール写真現像所
椅子の影 大澤ユウ自宅暗室
蓮池 神前 浩一写真弘社 モノクロ館
夏の海 hiroshi写真弘社 モノクロ館
madoromi mtr.taka_シェア暗室おんたま
N.Kodama
今回の展示では、作品タイトルと作家名のところに、どこで手焼きしたのか、また印画紙とフィルム銘柄名も記載しました。 まだ暗室未体験の方にも、どこでできるのか共有できたらいいなと思ってそうしたのですが、好評でうれしかったです! 今回の出展者の皆さまが利用していた暗室です。(+存在を知ってる暗室も) 他にもここにない暗室を知っている方がいましたら、ぜひ教えてくださいね。
東京近郊貸し暗室一覧 ・アウラ舎 ・アトリエシャテーニュ ・AMALABO ・シェア暗室おんたま ・ギャラリー イー・エム ・写真弘社 モノクロ館 ・ノワール写真現像所 ・PLACE M ・ゲストハウス 松本 対山荘
そして、今回最大のサブイベントが、ホトリ最上階に爆誕した暗室のお披露目ツアーでした。
暗室フェス前、年内に一度はやってみなければ!とソロで試運転。ちゃんと稼働できました!
お手洗いを利用したことがある人しか知らないであろう、かつての最上階。
そこそこ広さはあるんですが、見ての通りお手洗いと流しと冷蔵庫しか用事がない、ある意味デッドスペースでした。 もらい物のビールが転がってたり、段ボールの山が積み重なってたり、譲り受けた暗室関連の道具がただ放置されているだけの場所でした(笑)
これは2024年3月下旬くらいの写真
もとは、ゲスト作家として出展していただいた鈴木さんが講師を務めていた、四谷にある写真の学校「現代写真研究所」の暗室の機材。 同じくカラー手焼きの江田さんつながりで鈴木さんとご縁をいただき、2回ほど現研(=現代写真研究所)の暗室ワークショップを鈴木さんに手ほどきいただいたのですが、残念ながらその時点で現研の暗室はCLOSEが決定していました。 それで、わたくしホトリ室長織田が、現研の引き伸ばし機一式×2セットを譲っていただいたというわけです。(あ、お金払ってますよ)
この時点で暗室は体験したけど、何が必要だとか本当に何もわかっていないので(いや、それは今もか)しっかりとした身元(?)の機材一式を譲っていただいたのはラッキーでした。
まずは2024年夏にホトリ中2階に誕生した暗室。一人でできる気がしないけどうれしそうな室長織田
で、最初は中2階の階段の裏に、引き伸ばし機2台のうちの1台を、鈴木さんにセッティングしてもらったのでした。 というのも、最初は普段公募展の時に梱包材とかの置き場所になっている台に置こうと思ってたら、引き伸ばし機の柱が長すぎて入らなかったという。 これだとほぼ地べたの作業になるため、セッティングこそしてくれたものの鈴木さんからは「絶対使いづらいよ~」などと言われておりました。(実際、一度だけモノクロフィルム展の時に焼いたものの、暑いとか色んな言い訳をしてやってなかった)
そして、満を持して最上階に暗室を作ることになった2025年秋。 最初は暗室フェスに間に合わせるつもりはなかったのですが、鈴木さんが急にやる気を見せ(笑)12月に最重要ポイントとなる引き伸ばし機の台を作ることに。(その前に最上階全体を死ぬ気で片づけました)
見てください!このかわいいミニチュア台! 25キロもある引き伸ばし機×2台ともなると、本当に頑丈な台にしないと振動でぶれてしまうため、設計の段階から考える必要があるそうです。 さすが建築出身の鈴木先生。
私はホームセンターに車を出しただけで、あとは鈴木さんが全てやってくれました(笑) ていうか制作途中の写真これしかない。ちゃんと撮ればよかった。鈴木さんごめんなさい。
段々ミニチュアが本サイズに仕上がってきたので、記念に。
そしてついに、中2階から引き伸ばし機をえっちらおっちら運んできて、台の上に乗せました! うおおーーかつて冷蔵庫とか段ボールとかがあったスペースと思えない!
そして暗室フェス開催中、たくさんの方が階段を上ってこの暗室を見に来てくれました。 暗室ツアー、何度開催したことでしょう。(途中で室長織田は同行するのが面倒になり、案内をほとんど鈴木さんに投げていた)
暗室フェス会期中、展示の後に1回焼いてみました。 ちなみに半分ネタですが、たまたまこの日1/15は室長織田の誕生日でした。ビバぼっちバースデー暗室! 夢中になりすぎて終電ぎりぎりになりました。暗室危険。
わーい
というわけで、皆さんに見学ツアーを楽しんでいただいたホトリ暗室でした。
何度も「貸し暗室にするんですか?」という質問をいただきましたが、その答えについては、今のところNOです。 というのも、ホトリはイベント開催中だけオープンしているギャラリーのため、完全貸し暗室スタイルにするのはセキュリティ・スケジュール管理的に難しいからです。 今回尽力いただいた鈴木さんが講師のワークショップ、ゼミとしての利用、また私が目の届く範囲で、ギャラリーを利用して下さっている常連の方に貸す、というスタイルで考えています。
今回の公募展は平日も割と来場者数多めでしたが、やはり初日と最終日が盛況でした。
あ、そうそう出展者の皆さまのブックと、
暗室関連の書籍も!(鈴木さんの私物)
最近、ホトリ近くにホステルがある関係で、インバウンドの外国人のお客さまも増えてきました。 この日のゲストは南アフリカからのイアンさん。 ちなみに写真撮ってませんが、この前の日はオランダからの女性も来てくれました。
最終日は、いつものギャラリートークを、新年会と合わせて。
皆さま、ご参加ありがとうございます! カンパーイ!
大盛り上がりです!
そしてギャラリートークも、作品の解説、暗室手焼きのこだわりなどもあっていつもよりも聞きごたえがありました。
出展者の近さん。ソラリゼーションについての説明を、ほかのプリント作品と一緒に解説。 こういう作品制作の話をリアルに聞けるのが、ギャラリートークの醍醐味です!
今回、ホトリ暗室作りに貢献してくれた鈴木さんのギャラリートーク。 作品の解説はもちろん、↑でご紹介した、現代写真研究所時代からのエピソードもごあいさついただきました。
そして最後はわたくし室長織田の作品解説と、締めくくりのごあいさつ。 ようやく一人で手焼きプリントするところまではいきましたが、本当にまだまだ初心者。 でも、この縦構図の写真は個展では展示しないかも?と思って暗室フェスでお披露目展示したプリント、思いのほか暗室のベテランの皆さまからお褒めの言葉をいただき、調子に乗る室長織田。
こちら、ホトリ暗室がまだ間に合ってなかったので、ノワール写真現像所さんで手焼きしました。 11月下旬の北アルプスの立山。立山は大好きで、昨年は3回も訪れていますが、11月末の立山黒部アルペンルート終了間際に行ったのは初めて。 思ってた以上にガチ雪山でした(笑) 雪山の景色を見たことがある方はご存じと思いますが、ド快晴で空気が澄んでいる雪山は、空の色が下界と違います。青というよりも、黒に近い群青色になります。 なのでフィルターなしでこの色になるのですが、手焼きの際に少しだけ焼きこみ、この真っ黒な空の色になりました。 ご覧いただいた皆さまありがとうございました! 褒められて調子に乗ったので多分個展でまた展示します(笑)
というわけで、最後は恒例の集合写真! 人数多すぎて普通には撮れず、階段から撮ってもらいました(笑) 皆さまご参加ありがとうございましたー!
いつもは撤収してさっさと帰るんですが、今回疲労困憊でそのまま少しだけ反省会のようになりました(笑) (疲労困憊っぽくしているのは酔狂さん)
というわけで、濃い9日間の全会期を終了いたしました。
暗室って、作品を制作する!という高尚な意思を持つ玄人たちだけの閉じられた世界で、最初はちょっと怖いイメージがありました。何というか、興味本位で入ってくるなというか、素人は引っ込んでろというか・・・(あくまでも室長織田の私見です笑) でもホトリで公募展という入りやすい形で紹介することで、初めてでも、そしてちょっと興味あるくらいでも、暗室できるのかもと思ってもらえたら、写真を楽しむ人の新しい手助けになるかなと思ってます。 (少なくとも暗室ど素人の室長織田でもできましたよ!そしてそんなに怖くないしおもしろいよ!)
というわけで、新企画のホトリ公募展「暗室フェス」大盛況のうちに閉幕いたしました。 ホトリ暗室が産声を上げたことで、ギャラリーとしての新しい1歩も踏み出せたかなと思います。
出展くださった皆さま、ご来場くださった皆さま、気にかけてくださった方、暗室作りに尽力いただいた鈴木さん、ありがとうございました! 暗室フェスは毎年最初の恒例の公募展にしようと思いますので、また来年お会いしましょう。