こんにちは。ホトリ室長saorinです。
先週日曜まで開催されていた、アワガミ公募展「あの日の空」のレポートをお届けします。
毎年6月に開催しているこの公募展。今年で早いもので5回目を迎えました。
第一回目は「日本の四季」、第二回目は花がテーマの「百花繚乱」、三回目は動物がテーマの「生きとし生けるもの」、そして昨年の四回目は「街角」。
今年のテーマは「あの日の空」。過去5回の中で出展者最多となり、どんな空がアワガミの和紙で表現されるのだろう、と楽しみにしていましたが、主催の私が想像していた以上に表現豊かなそれぞれ思い思いの“空”が集まり、大変見ごたえがありました!
さて、今年もアワガミ賞とホトリ賞(今年はホトリ賞は2人います!)も決定しています!
レポート、少々長いのですが、お付き合いくださいね。
ご来場くださった方、皆さん来場記念にこのバス停看板とポスターを撮ってくださる方が多くて、うれしい限りです。
まずは、会場の雰囲気を。
今年は中2階にも作品が展示されました。
中2階、初めて入った!という方も多かったです。
1階とは雰囲気ががらっと変わりますが、この空間はこの空間でとてもおもしろいのです。
少ない種類でしたが、アワガミさんの商品も販売しました。
出展者の皆さまのブックや名刺。
では、一人ずつ作品をご紹介していきます!
まずはゲスト作家・気象予報士の菊池真以さんの作品「ときのあいだで」
菊池さんがご来場くださった時に、まずご本人と作品をパチリ。
最終日、わたくしsaorinとのツーショットも撮っていただきました!
菊池さん、ありがとうございました。
出展者の皆さまの作品をご紹介します。
「ふわふわ」
「暁」
三木 葉子
「あの日と この日と 今と」
山﨑 明子
「微熱」
マキノ アツミ
「雨上がりの星空」
マーガレット
「秋空に泳ぐ」
「夕空にたなびく」
安藤 陽子
「ゆらゆら、ぷかり。」
吾妻 仁果
「よるくも」
moritani kazusuke
「How was your day?」
小林 祐子
「秋空に觔斗雲も誘われて」
ろびこ
「ブルー・スカイ・ブルー」
かーはら英子
「はじまりの空」
Mitsuko*
「ひっくり返った宝箱(2019.1.2.16:03)」
Nanami Uematsu
「4月15日の空」
金子 美香
「本日は晴天なり」
小林 真佐子
「朝焼け映す天空の鏡(ボリビア ウユニ湖 2019/2/28 5:16)」
「夕焼け映す天空の鏡(ボリビア ウユニ湖 2019/2/28 18:06)」
菊地 達治
「ただいまのそら」
三嶋 裕子
「潤色 URUMIIRO」
「錫色 SUZUIRO」
「うつろう季節と空」
ishinomakichiba
「舞」
FUJINARI RYO
「夢のほのかな思い出」
大西 敏弘
「たそがれどき」
大西 敏弘
「まんざらでもない1日の1秒」
中村真弓
「天使の降臨」
高橋 みどり
「降臨」
菓子 京子
「はじまりのとき」
小林真佐子
「2600mの波濤」
hide
「リノベーション2」
トウキョウタカシ
「想いを空に映して」
細田 葉子
「放課後の空 瓜生山」
eipon
「Apollōn(アポロン)」
tomeco
「気分は…右肩上がり」
田中 直子
「過ぎし夏の慟哭」
Tetsuya Adachi
「一日の終わりの始まり〜発動」
「一日の終わりの始まり〜原点回帰」
Hitomi Shimizu
「続き」
三好圭子
「Fantasm」
Yoshimi M. Fernandes
わたくしsaorinの作品は、天井から吊るしました。(初日には間に合ってなかった)
「君がいた空、君がいる空」
気づいた人だけ見てもらえればいいかな、と裏側にこっそりとキャプションを貼りました^^
今回のテーマ「あの日の空」は、昨年秋に亡くなった愛犬アビを想ってつけたタイトルでした。
空はどこでも見上げるとそこにあって、一度として同じ表情はないけれど、私にとって一番ほっとする空は、家の近所の河原で見上げた空。
そしてそれは、愛犬と散歩中に見上げた空で、「あの日の空」でした。
今回、DMに採用する写真でかなり迷いましたが、ふっとこの写真の存在を思い出してよかったです。
さて、アワガミ賞・ホトリ賞の発表です!
じゃかじゃかじゃか・・・じゃーん!(笑)
まず、ホトリ賞ですが・・・今年はなんと2人います!
一人目のホトリ賞は・・・hideさんの「2600mの波濤」を選ばせていただきました!
私自身が山好きということが最大の理由なのですが(笑)
甲斐駒ケ岳という南アルプスにある山の途中、2,600mの山の上から撮った写真とのこと。
太陽が昇ってから気温が上昇し、静かだった雲海が生き物のように波立っている様子が「雲流」という、まさにこの写真を表現するのにうってつけのアワガミ和紙にプリントされています。
私は、空の表情が決まる一番の主役は雲だと思っています。
まさにそれが最も表現されている作品だと感じ、こちらをホトリ賞に選ばせていただきました。
ホトリ賞の副賞は、A4サイズのアワガミを使った和綴じ写真集制作権です!
詳細はこちら>>>
昨年受賞されたtomecoさんの和綴じ写真集「海風は山縁に向かって吹く」
そして、もう一人のホトリ賞は・・・小林 真佐子さんの「本日は晴天なり」に決定しました!
梱包を解いた瞬間、おお!と声を上げてしまった(笑)こちらの作品。
実際に飛行機の機内から見ているような丸角の窓、機内の壁の樹脂の感じをイメージしたマットの色、色々な仕掛けがある装丁で、完成度が高かったです。
正直、100%「空」というテーマかなあ・・・?という気もしないでもなかったのですが(笑)
作品を制作する、ということに意欲的に取り組んでいる創作性を評価させていただきました!
小林さんにもhideさんと同じく、和綴じ写真集制作権を副賞として贈らせていただきます。
2020/3/17追記:お二人のホトリ賞副賞・和綴じ写真集を制作いたしました>>>
そして、アワガミ賞の発表です!
アワガミ賞は・・・高橋 みどりさんの「天使の降臨」に決定しました!
アワガミファクトリーの工藤さんからコメントをいただいていますので、こちらで紹介させていただきます。
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全容を拝見して、作者の視点が、ある日とらえた空の姿に魅せられたことであったり、タイトルにある〝あの日〟への想いを感じさせられたり、何かこれまでのテーマとは違う思い入れが〝空〟にはあるようで、それは何なのかと思案しながらそれも楽しませてもらいました。
今回のアワガミ公募展「あの日の空」におけるアワガミファクトリー賞は、高橋みどりさんの「天使の降臨」に決定させて頂きました。
空の色、飛行機雲、山頂に小さく映る人の姿と、実にすっきりした構図は美しく、空を主題にした物語を感じました。やわらかな空気感と素材との相性も秀逸です。
今回は過去最多の応募を頂いたとのこと。 展示方法の バリエーションも豊かで、ホトリという場で皆さんが楽しみながら参加されているのがよく分かりました。
最終日のクロージングではその表現への紙選びへの思いも聞かせて頂き、改めてホトリ、そして皆さんとコラボレートさせて頂けたことを嬉しく思っています。
来年の開催も決定しました。また多様な表現を楽しみにしたいと思います!
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初日から大盛況でした!
また今回、自分で自由に設営するコースを設けたため、展示の様子もバラエティ豊かになりました。
最終日は出展者同士の交流を兼ねたクロージングパーティー兼ギャラリートークを開催。
たくさんの方にご参加いただきました!
皆でカンパーイ
アワガミ工藤さんもご参加くださり、一言ごあいさついただきました。
出展者皆さまによるギャラリートークも、とてもおもしろかったです。
一つ一つの作品についてのエピソードを、本人から直接聞ける機会は貴重ですね!
ゲスト作家の菊池さん。
ギャラリートーク終了後、アワガミ工藤さんからサンプル用紙の提供がありました!
工藤さん、ありがとうございます!
最終日、CLOSEの時が一番賑わっていたかもしれません。
本当に、ご来場くださった皆さまに感謝です!
というわけで、今年のアワガミ公募展「あの日の空」全会期を終了いたしました。
出展者の皆さま、ゲスト作家の菊池さん、アワガミ工藤さん、そしてご来場くださった皆さまや気にかけてくださった方々。
いつも感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました。
そして・・・来年のテーマは「旅の記憶」。そう、テーマは“旅”です!
また今年と同じ時期、6月中旬くらいに開催できたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。