山の辞典展 レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
昨日、わたくしsaorinこと織田紗織と、山友の写真家・川野恭子氏の共著『山の辞典(雷鳥社)』の出版記念写真展「山の辞典展」が終了いたしました。
本当にたくさんの方にご来場いただき、また著書も購入くださり感謝です!
さっそくレポートいたしますね。(今Amazonページを見たら、なぜだか一時的に在庫切れになっているようです・・・!申し訳ありません)

織田紗織/川野恭子によるリトルレーベル・yamadoriはこちら

ホトリのエントランスには、『山の辞典』の顔、カバーの作品のポスターを。
カバーのコラージュと、各章のトビラ絵を担当してくださったのは、龍山千里さん。
何と今回の展示に合わせてお住まいのフランスから原画を送ってきてくださいました。(後ほどご紹介します)

レポートが長くなりそうなので、ひとまず早めにご報告。
『山の辞典(雷鳥社)』はAmazonから購入可能です。

では、展示の様子をご紹介していきます。

最初の入り口には、川野氏の北穂高岳の写真を。

こちらはわたくしsaorin(織田)の作品。白馬岳です。

入ってすぐの壁は、二人のプリント作品を。
アワガミ竹和紙で統一し、『山の辞典』に掲載されている一行メッセージと合わせて展示しました。

なんだか会期中ずっと風が強めで、入口に近い川野氏の写真とメッセージがひらひら舞っていて、ちょっと山みたいでした。

あえてどの写真がどちらの作品なのか明記しなかったので、割と質問がありましたが、単純に壁を二つに割って展示。
手前の半分が川野氏で、

奥の半分がわたくしsaorinこと織田の作品でした。
作品を見慣れている方は、説明されなくてもわかったみたいです^^

奥にも3枚のポスターを展示。
こちらもどれがどちらの作品?と聞かれました(笑)が、中央と右側が川野氏、左の写真がわたくしsaorinのもの。
中央は北ア・三俣蓮華岳からの景色、右側の雪山は九州のくじゅう連山。
左のわたくしの作品は、山形の月山です。(手前の紅葉が、つつじみたいにも見えた方もいらっしゃいました)

こちらも場所を質問された写真でした。川野氏による、神奈川県葉山氏の仙元山だそう。
yamadoriのプロフィールパネルも展示させていただきました。

お互いの著書・写真集も販売。

川野氏のギアも合わせて展示。実際に頃合いを見計らってお湯を沸かして毎日コーヒーを淹れてくれました!
そしてこの250缶についての川野氏のブログ記事がありますので、ぜひご覧ください。

奥の壁には、『山の辞典』のカバーと各章のトビラ絵を担当してくださった、龍山千里さんの原画も展示しました。
ずっとPDFのデジタルデータ上でしか見ていなかったので、やはり生の原画はよいですね。
龍山さん、本当にありがとうございました。

各章のタイトルも。

そして、龍山さんの作品の対面には、出版記念展ならではの展示を。
『山の辞典』の色校正紙や束見本を展示しました。

色校正紙というのは、実際に使用する紙にできあがった印刷データをプリントして、色の出具合を見るもの。
今回採用された本文(中身のページのこと)の紙はb7バルキーで、割と素直に色が出る紙でしたが、少し色が濁っている感じがしたので、そちらを指摘。
データから修正する方法と、印刷段階で修正する方法があるそうですが、そこはデザイナーさんと印刷会社のプリンター、プロにお任せします。

こちらは束見本。
束見本は、実際の製本時と同じ仕様・製本機で製作された「製本サンプル」です。
本番と同じ用紙を揃えて、印刷していない白紙のままで製本します。 本の束(厚み)や重さなどを正確に把握するため作り、実際の仕上がりイメージも確認できます。
こういう特殊なものを見られるのも出版記念展なので、展示しました。

そして入口近くには、yamadoriの二人が普段使っているザックを展示。

わたくしホトリ室長saorinが、自身のレーベルmt.souvenirで作っているTシャツや手ぬぐいも展示販売。
結構皆さん購入してくださってうれしいー

そして山繋がりで、『山の辞典』と、編集を担当してくださった谷口香織さんが手掛けた『LETTER BOOK』とマスキングテープも販売しました。

著書『山の辞典』を持ってにっこり!
ナダールの早苗さん、写真お借りしましたーありがとう!

GW終盤の5/5からスタートした山の辞典展。
最後の週末は大盛況でした!皆さま本当にありがとうございます!

5/11(土)は、編集者の谷口香織さんにも登壇してもらい、「山の辞典が生まれるまで」の話をさせていただきました。

編集者の谷口香織さんとは、わたくしsaorinが初めての著書(16年前。。。。。。)『写真でつくる雑貨』の時からのおつきあい。
雷鳥社からは、かれこれ計4冊の著書を出版させていただきましたが、2024年の今、まさか山の本を出版させていただくことになるとは!
本当にご縁に感謝であります。

そして最終日の5/12は、我々yamadori二人で「突撃!相方山小屋勤務」のトークを。
川野氏が勤めた、一昨年の薬師沢小屋、そして去年の尾瀬・長蔵小屋に訪ねた時の話を、川野氏による山小屋勤務トークもからめてお披露目しました。
ちなみに、今年も川野氏は北アのどちらかの山小屋に短期間勤務予定だとか!
当然相方のわたくしsaorinこと織田は遊びに行く予定であります。

『山の辞典』を展示会場で購入してくださった皆さまには、一筆入れさせていただきました。
そして、日にち間違えた!!の修復方法(ほんとは5/12笑)(ある意味レア!と喜んでいただけたっぽくてよかった)

『山の辞典』は、出版記念展示に合わせての先行販売で、それでも結構な冊数が入荷していたのですが、最終日の閉廊時間を待たずして完売・・・・・!!!!!!
皆さま本当にありがとうございます!!!(TT)

最後の2冊を買ってくださったお二人。
こちらのお二人も山に登って写真を撮られる方で、6月に二人での写真展を予定しているそうです!

残象 -after image-
Masashi NARITA / Kei Onishi 写真展

『山の辞典』完売したぜ!!!!という喜びの舞

photo by hide

よく質問されたのが、「もともと山つながりだったのですか?」というもの。
私と川野氏は、最初は山要素ゼロ。私は写真ギャラリー運営、そして川野氏は写真家という、まさにシンプルに写真を通じて知り合った関係でした。だいぶ前になりますが、ホトリで川野氏の個展を開催してくださっています。
が、8年くらい前にお互い突然山にはまり(笑)そうこうしているうちに今に至ります(笑)

これからも、マイペースでyamadoriで山に登って、地道に制作活動をしていけたらと思っております。
ご来場くださった方、遠方から著書を購入してくださった方、気にかけてくださった皆さま、ありがとうございました!

【山の辞典展】トークイベントのお知らせ

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現在開催中の「山の辞典展」のラスト2日間、会場のホトリでゆるいトークイベントを開催します!

yamadoriサイトはこちら

◆5月11日(土)15時~ 『山の辞典』が生まれるまで

5/11(土)は、『山の辞典』の著者である私たち、yamadori(織田紗織/川野恭子)二人と、一緒に『山の辞典』を作り上げた編集者の谷口香織さんの3人で、『山の辞典』が生まれるまでのお話をします。
企画から紆余曲折を経て生まれた『山の辞典』のエピソードや苦労話などが飛び出すかも(?)
編集目線のトークはなかなかレアですのでぜひ^^

◆5月12日(日)15時~ 突撃!相方山小屋勤務

最終日の5/12(日)は、yamadori(織田紗織/川野恭子)二人でたっぷり山の話を。
主に、川野氏が山小屋勤務している時に織田(saorin)が訊ねた時のお話をしたいと思います!
会場にいる皆さまのほか、同時にX(旧Twitter)でスペースでも流しながらやろうと思っておりますので(予定)、質問などもばんばん受け付けます。

山の辞典展 5/5(日)~5/12(日)

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このイベントは終了しました。詳しいレポートはこちら>>>

こんにちは。ホトリ室長saorin(織田紗織)です。
GW終わり頃からスタートする、二人展のお知らせです!(諸事情で告知がぎりぎり!)

yamadori(織田紗織 / 川野恭子)初の著書となる『山の辞典(雷鳥社)』の出版記念写真展を開催します。
この本では、yamadoriの二人のこれまでの山行をもとに、「これを楽しむならここ!」というおすすめの山を、地形が美しい山(地)、山小屋がかわいい山(荘)、花が微笑む山(花)など10の章に渡って、写真と文章で紹介しています。
また、カバーとトビラのコラージュ作品を担当してくれた龍山千里氏の原画展も同時開催いたします。
本の中で紹介しているたくさんの山の世界を、ぜひ写真企画室ホトリでご覧ください。

【山の辞典展】トークイベントのお知らせ

「山の辞典展」のラスト2日間、会場のホトリでゆるいトークイベントを開催します!

◆5月11日(土)15時~ 『山の辞典』が生まれるまで

◆5月12日(日)15時~ 突撃!相方山小屋勤務

yamadoriサイトはこちら

yamadoriとは・・・
山をこよなく愛するふたり…写真家 川野恭子と山のおみやげクリエイター saorin/織田紗織 によるリトルレーベル。
身近な自然、憧れの山をテーマに、写真集やZINE、グッズを制作。
美しい山の景色、山ごはん、山小屋、山の文化など、私たちが歩いた山のあれこれを写真で残し、伝える活動を行っている。

川野恭子
かわの・きょうこ/写真家。日常と山を並行して捉えることにより、自身に潜む遺伝的記憶と死生観の可視化を試みる。撮影、執筆、講師、テレビ出演(NHK「にっぽん百名山」ほか)など、多岐に渡り活動。
Steidl Book Award Japan ロングリストノミネート。京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)通信教育部美術科写真コース卒業。著書に『山を探す』(リブロアルテ)、『When an apple fell, the god died』(私家版)、『いちばんていねいでわかりやすい はじめてのデジタル一眼 撮り方超入門』(成美堂出版)などがある。
好きな山:黒部源流、尾瀬
織田紗織|saorin
おりた・さおり/浅草橋の写真アトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」を主宰。“写真を形あるものに残そう”をテーマに、写真雑貨制作やワークショップを開催。またギャラリーでも公募写真展を企画するなど、様々な写真イベントの企画活動を行っている。
著書に『写真を楽しむ133のネタ帖』『フォトブックレシピ』『写真でつくる雑貨』(雷鳥社)などがある。個人レーベル「mt.souvenir」で“山のおみやげ”をコンセプトに、自ら登った山で見た景色を写真にとじこめた作品や、オリジナルデザインの山グッズも制作。
好きな山:白馬岳、立山

山の辞典展 5/5(日)~5/12(日)

◆会期:2024年5月5日(日)~5月12日(月)13:00~19:00

◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813
https://fotori.net

【山の辞典展】『山の辞典』について

山の辞典をご紹介します。

山の辞典
著:織田紗織(saorin)/川野恭子
出版社:雷鳥社
価格:1,650円(税込)

カバーと、各章のトビラは、龍山千里さんのコラージュ作品を採用しています。

そして、中身はyamadoriの山の写真が満載です!

この本では、yamadoriの二人のこれまでの山行をもとに、「これを楽しむならここ!」というおすすめの山を
10の章に渡って、写真と文章で紹介しています。
地形が美しい山(地)、山小屋がかわいい山(荘)、花が微笑む山(花)、海が見える山(海)、紅葉が見事な山(紅)、など。正確にいうと、山を大きな括りで捉え、高原や湿原、草原、湖沼、渓谷・渓流なども掲載しています。
すでに山を楽しんでいる人はもちろん、まだ登ったことがない人も、山の世界に浸ってもらえたら嬉しい。そして、いつかこの山に登ってみたいと思ってもらえたら、なおのこと嬉しいです。(はじめにより)

それぞれ、5つずつコラムもあります。山の写真を眺めつつ、読み物も楽しんでくださいね。

カバーと各章のトビラのコラージュは、龍山千里さんの作品です。

ぜひ、手に取ってご覧くださいね!
オンラインショップでも販売予定です。