こんにちは。ホトリ室長saorinです。
10月に同タイトルの個展を開催してくださった川原和之さんの写真集『ここで種を蒔く』の第二版が発売されてから2週間が経ちました。
初版同様、発売開始のタイミングと同時にたくさんの方にお買い上げいただき、第二版の在庫も残りわずかとなってきました。というこのタイミングであれですが(笑)、初版分と再販分、写真でご紹介します。
川原さんのこだわり、布張りハードカバー、箔押しタイトル、そして題箋貼り。(表紙のラベルのような装丁のことです)
実は最初、今とは全く異なる小さいサイズの薄いzineのような装丁も候補として挙がっていたのですが、色々相談した結果、このような装丁になりました。
当初制作の予定はなかった第二版は、初版と差別化したいという川原さんの希望で、表紙の布の色は生成りに。
箔押しのタイトルや、花布の色を赤にすることで、初版との統一感も出しました。
花布とは、背の部分からちらっとのぞく部分のこと。
ちょっとしたワンポイントです。
最初に川原さんからページレイアウトのたたき台が送られてきたときは、右片ページに写真が1枚ずつの構成がほとんどでしたが、最終的には見開きレイアウトが多くなりました。
最後までこだわりを持って制作、誕生した川原さんの写真集『ここで種を蒔く』
改めて、この装丁デザインを担当させていただいたことが本当に光栄です。
写真をわざわざプリントすることが少ない今のご時世、ここまで川原さんの写真集が支持されて多くの人の手元に渡っていったことを、写真ギャラリーをやっている立場の人間としてうれしいことだなあと思うのです。
ペーパーレス時代ですが、それでもやっぱり紙の本として見たいのは皆さん同じなのですね。
来年、2023年以降に写真企画室ホトリが力を入れていきたいこと。
それは、写真を撮っている人に、自分の写真集を作ってもらうこと。
ポートフォリオブックでも十分作品は見てもらえるけれど、その写真のテーマに合わせた装丁も合わせての1冊はやはり珠玉だと思います。
来年、写真集を作るプロジェクトを始動すること、それを2023年のホトリの抱負にしたいなと思ってます^^
皆さまも、よいお年をお迎えくださいね。
(ちなみに、年末年始もホトリは二人展開催です!お近くにお立ち寄りの方はぜひ)