【鳥博】Tシャツ&プリント市、同時開催!

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こんにちは。ホトリ室長saorinです。
毎日暑いですね・・・!
7月29日から、ホトリでは「鳥博」がスタートしますが、同時に「Tシャツ&プリント市」も開催いたします!

ホトリ室長saorin、シルクスクリーンという技法で1枚1枚Tシャツを作っております。
これはホトリカメラ柄。
ホトリのロゴをリアルなイラストにおこしてもらました!(イラストはDOLOCY’sさんです)

こちらは、去年の10周年記念でデザインしたホトリフィルム柄。
本物のフィルムからデザインにおこしました。

こちらは、山好きが高じてデザインした、等高線柄。

そして今回初お披露目となる、犬のデザイン。

実はこのイラスト、室長の夫氏が描いた書初めがもとです。

この書初めのもとになった愛犬アビはもう亡くなっているのですが、2019年に個展「walk around with him」をホトリでやって、その時に会場に展示しました。

このゆるい感じがかわいくて私も気に入っていたのですが、そうだ、この絵をもとにして版におこせばアビのTシャツが着れるではないか・・・!と思い立ち、めでたく商品(?)化が実現。

Tシャツと、タイベックエコバッグを作って販売いたします。

鳥博の作品たちと合わせて、Tシャツ&プリント市もぜひお楽しみください!

7月29日(土)からスタートです!

ホトリ公募展「鳥博」 7/29(土)~8/6(日)

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このイベントは終了しました。詳しいレポートはこちらをご覧ください>>>

ホトリ初・鳥の祭典を開催します!

こんにちは。ホトリ室長のsaorinです。
このたび新企画となるホトリ公募展「鳥博」開催のお知らせです。

屋外で見られるおなじみの野鳥、ペットとして飼われている鳥、動物園や花鳥園で飼育されている鳥、山でしか見られないレア鳥など、ありとあらゆる鳥類の作品が集合します!

スズメや鴨、カラス、ツバメ、ペンギンに雷鳥も!
出展者それぞれの推し鳥、ぜひご覧ください。

※出展は〆切です

鳥博会期中、「小さなフォトアートを飾る」をテーマに、写真の残しかた教室を開催します。

透け感がきれいな蝋引きフォトカードや、絵画のようなキャンバスパネル、名刺BOXにしのばせる小さな和綴じブックなど、サイズ感は小さめ、でも自分だけのとってきの秘密の宝物のような作品に仕上げます。

予約は必要ですが、ワークショップの日時は定めません!
鳥博の後半会期中、8月2日(水)~8月6日(日)、13~17時の間で自由に日程を指定していただけます
ご希望の日にちをお知らせください。(※9月以降も開催予定です)

鳥博と同時に、Tシャツ&プリント市も開催します!詳細↓

ホトリ公募展「鳥博」7/29(土)~8/6(日)

コウザキ コウイチ / 市川 恭平 / 金子 美香 / 髙橋 みどり / reicodayo / 酔狂 / にしだみゆ / 石綿 葉子 / 虎谷泰輔(tiger valley) / こだまん / 近藤まさき / masa* / ふかやしずか /// saorin(写真企画室ホトリ室長)

◆会期:2023年7月29日(土)~8月6日(日) 13:00~19:00 (最終日は18時閉場/会期中無休)
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813(営業日以外はつながりません)
https://fotori.net

旅スル紙展 in TOKYO レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
昨日、ホトリ室長激推し(笑)旅スル紙展 in TOKYOが終了いたしました。
さっそくレポートいたしますね。

会場の様子を、簡易的ではありますが動画でUPしています。
(普段ほとんどYou Tubeほか動画を見ないので、UPの仕方(特に最後)が雑ですが・・・(笑))

今回、旅スル紙のデザインを手がけている本城さんのリトグラフ作品を初めて生で拝見しました。
プリンターでは表現できない、インクで刷る版画作品の世界。感銘を受けました!
影響を受け、リトグラフの工房に私も通うことになりました(笑)
写真で、リトグラフ版画作品を制作するのに挑戦してみます。

こちらの、「Sunrise Northern Alps 北アルプスの朝焼け」の作品がいたく気に入って、購入。
これから毎日眺められると思うと至福(❃´◡`❃)

スペース奥の壁には、実際のリトグラフのアルミ版を展示。
生の版を見られるチャンスはなかなかないです!

雷鳥の作品の版。

こちらは、雷鳥と槍ヶ岳の版。8つの版のうちの一つ。
背景の槍ヶ岳の版ですね。

入口の受付スペースには、本城さんの初期の作品を展示。

こちらは、シルクスクリーンで制作された作品だそう。

旅スル紙のグッズも、たくさんの方の手元に渡っていきました。
ちなみに、あれもっと買っておけばよかった・・・とか、買いそびれた!という方は、こちらのオンラインショップから購入可能ですよ^^

ALPS柄Tシャツも、人気でした!
イベント限定アイテムでしたが、まだ若干数在庫があるので、引き続きホトリでも販売予定です。

きなこ飴は、お土産で買っていかれる方が多かったです。

そして、今回の展示で初のお披露目となった、旅スル紙さんの新作。
新ばし飴 北アルプスデザインです。
新ばし飴は、松本の老舗の飴屋さん。
常念岳の北アルプスデザインのBOXがまたかわいい!
飴シリーズは、食べた後も箱をどう使おうかお楽しみですね。(結構、フィルム入れますという声もちらほら)

そして、会期中ワークショップを2つ開催しました!
こちらは、気軽に参加できるスタンプワークショップです。

スタンプの絵柄、インクの色、そしてレイアウト。
なかなか奥が深いなあと思いました!
こちらの方は、ポストカードを縦半分にカットして栞に。

松本愛にあふれるポストカードですね!

そして、シルクスクリーンワークショップも開催しました!

思い切りピンボケですが(笑)
持参いただいたトートバッグやTシャツに、好きな色のインクでALPS柄を刷っていただきました。

楽しい!という声が。よかったです!

たくさんの方にご来場くださいました。
旅スル紙さんの一ファンとして、ホトリで旅スル紙展を開催できてうれしかったです!

ご来場くださった皆さま、旅スル紙さん、ありがとうございました!


【旅スル紙展 in TOKYO】シルクスクリーンWS &スタンプWS

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旅スル紙展 in TOKYO 開催限定!
ALPSデザインのシルクスクリーンプリントWS&旅スル紙モチーフスタンプWSを開催します!

ALPSデザインのシルクスクリーンプリントWS

旅スル紙オリジナルのALPSデザインの版を使って、ご希望の布製品にシルクスクリーンでプリントするワークショップを行ないます。
新品でも古着でも!Tシャツやシャツ、トートバッグなど、プリントしたい布製品をご持参の上ご参加ください。

「旅スル紙展 in TOKYO」の会期中、毎日開催いたします。
ただし、写真の残しかたワークショップ開催予定日(現時点で7/1(土))は15時からの受付となります。
また、受付時間によって作業スタートをお待ちいただくこともございます。
版を乾燥させる必要があるため、異なる色のインクで連続の刷りはできません。

お持ちのTシャツなどを、今回のイベント限定のALPSデザインでプリントしてみませんか?

タイベックバッグ

ホトリでご用意するベース(Tシャツ、タイベックバッグなど)に刷ることも可能です。
(※ご希望のカラー、サイズのご用意がない場合がございます)

・Tシャツ(化繊山Tシャツ)1,500円
・Tシャツ(コットンTシャツ)1,000円
・タイベックバッグ 1,000円
・コットンエコバッグ 500円

◆参加費:2,000円

◆プリントインク色:ホワイト/ブラック/ターコイズブルー など 全15色以上 その場でお選びいただけます。

◆注意事項

・ポケットやファスナーなど凹凸のあるものやタオル地などの材質によって、イメージ通りにプリントできない場合があります。

・ビニールコーティングされているものやアクリルなどへのプリントはできません。

・こすれ、かすれなどが生じる場合があります。ワークショップの性質上、高価な商品は避けてください。

・インクを取り扱うワークショップのため、汚れてもよい恰好、またはエプロンをご持参ください。

旅スル紙モチーフスタンプWS

雷鳥や松本だるまなど、旅スル紙の色んなモチーフのスタンプを使って、オリジナルポストカードを作るワークショップです。
予約不要、簡単にご参加できます!

※初日と2日目はご用意するポストカードがオフホワイトのみとなります。ご了承ください。

◆参加費:500円(※ポストカード1枚につき)

十展レポート

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
先週の金土日の3日間、ホトリではとても楽しいグループ展「十展」が開催されました!
わたくしsaorinは初日と最終日に在廊しましたが、ずっと大盛況ですごい熱気でした^^
さっそくレポートいたします。

初日から盛況です!

では、お一人ずつ作品を紹介していきます。

今回、体調不良で残念ながら直前で不参加となってしまったなおべさん。
中央の写真以外は、ほかの十展メンバーの皆さまが撮ったなおべさんの写真だそうです。みんな優しい!

東城 慎

ぷたろ

野村 圭哉

ぽむ

アリ

ゆか

はっち

Risa/りさ

YUTAKA(おむ)

入口に飾ってある七夕飾りは、十展メンバーの皆さまの短冊が!

そして、来場者も短冊に願い事を書いて飾れるんです♪

私も、ホトリのささやかなお願いごとを短冊に書きました。
七夕なんて一体何年ぶりだろう。なかなか楽しいですね!

会場に来られなかったなおべさんの写真。(ちょっと遺影ぽい。。(笑))

このカメラ、よく見てください!十展カメラです。

最終日来てみたら、来場者との記念チェキがいっぱい!
私は2日目は来ていないのですが、3日間たくさんの人が来場されたんだなあと思いました。

ラスト10分で、メンバーそれぞれのギャラリートークを行いました。

ギャラリートークしながらのインスタライブも!

というわけで、大盛況の3日間でした。
楽しいグループ展に、写真企画室ホトリを会場として使ってくださってうれしいです!

ご来場くださった皆さま、十展メンバーの皆さま、ありがとうございました!

旅スル紙展 in TOKYO 6/24(土)~7/9(日)

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このイベントは終了しました。詳しいレポートはこちらをご覧ください>>>

こんにちは。ホトリ室長saorinです。
6月末~7月頭に開催する、室長激推し(笑)「旅スル紙」さんの展示イベントのお知らせです。

「旅スル紙」を紹介します!

展示が始まる前に旅スル紙さんについてよりたくさんの人に知ってもらいたく、デザイナーの本城さんに色々お話を伺いました。
旅スル紙の誕生する初期の頃や、デザインについて、インタビューとしてまとめていますので、ぜひご一読ください。

旅スル紙とは・・・

松本の暮らしから生まれたデザイン、旅スル紙。
雷鳥や槍ヶ岳、北アルプスの尾根など、山で出会うモチーフからたくさんの作品が生まれています。
リトグラフ版画作品やマスキングテープ、サーモボトル、ポストカード、山Tシャツまで、旅スル紙の世界観をぜひホトリで体感してください。

旅スル紙 公式サイト
https://tabisurukami.com/

旅スル紙展 in TOKYO 限定アイテム&イベント

【旅スル紙×ホトリ コラボアイテム】

旅スル紙の人気デザイン・ALPS柄が山Tシャツやタイベックバッグで登場!
イベント限定アイテムです。

【旅スル紙 リトグラフ作品展示販売】

旅スル紙のデザイナー、本城知香子さんのリトグラフ版画作品7~8点を展示販売。
1枚1枚丁寧に刷られた版画の手仕事を、額装された作品としてぜひ会場でご覧ください。

【旅スル紙×ホトリ シルクスクリーンWS &スタンプWS】

展示イベント会期中、ホトリ店頭で人気のALPS柄のシルクスクリーンを体験できます。

旅スル紙展 in TOKYO

◆会期:2023年6月24日(土)~7月9日日(日) 13:00~18:00 (月・火休廊/18時閉廊
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813(営業日以外はつながりません)
https://fotori.net

https://forms.gle/dbLS6nqM9e2qhUaC8

【旅スル紙展 in TOKYO】和紙のワークショップ/和紙の中綴じzine

6/4開催 レイアウト&デザイン編 レポート>>>

アワガミ和紙で中綴じzineを作ってみませんか

アワガミ竹和紙両面に写真をプリントし、半分に折って中綴じ製本したzine。
実は両面印刷の作品は初!今まで、和紙にプリントして製本したいという声をたくさんいただき、和綴じ写真集や蛇腹写真集を発表してきましたが、中綴じという手法では初めての制作。ホトリでは今までありそうでなかった作品です。
A4サイズのプリント5枚(アワガミ竹和紙110kg)+表紙(アワガミ竹和紙170kg)を半分に折り、三つ目中綴じという糸綴じの製本技法で仕上げています。

今回のワークショップでは、2種類の回をご用意いたしました。
いずれかの参加で自分の中綴じzineができあがります!
どちらかでも、両方の参加でもOKです。
(※両方の参加ではzineは2冊、どちらかは1冊のお渡しです)

レイアウト・デザイン編

事前にzineにしたい候補写真のデータを30~40枚ほどお送りいただき、ホトリでインデックスプリントをご用意いたします。
当日は、プリントを用いて見開きレイアウト、写真の順番を相談しながら決定し、Photoshopを使って実際にデザイン・レイアウトしてデータを制作します。
完成したデータは後日ホトリでプリント・製本し、自宅に郵送いたします。
写真の組み方・レイアウト編集の考え方、データ制作をメインに習得したい方向けの回です。(自身での製本作業はなし)
Photoshopをお持ちの方は自前のPCをお持ちください。(ホトリPCの貸し出しも可能です)

三つ目中綴じ製本編

zineにする候補写真データを最大20枚お送りいただき、WS当日までにホトリの方で本番のアワガミ和紙にプリントします。
当日は三つ目中綴じの製本作業をしていただき、zineを完成させる回です。
あらかじめ写真の並び順や表紙に用いる写真、タイトルなどは受講者指定。データ制作デザイン・プリントはホトリで行い、本に仕立てる製本作業がメインの回となります。

表紙は、横位置の写真をフチなしで配置し、タイトル(希望があれば作家名も)をデザイン。
(※ハーフフィルムカメラで撮影した写真データを使用しているため、粗い仕上がりになっていますが、実際はきれいなプリントです)

三つ目中綴じと呼ばれる製本技法で仕上げます。
和綴じ同様、綴じ糸は好きな色を選べます。

裏表紙には奥付も記載します。

2023年6月~7月開催の「旅スル紙展 in TOKYO」会期中の2日間にわたって開催いたします。
7月1日(土)or 7月2日(日)10時半~にレイアウト・デザイン編、7月8日(土) or 7月9日(日)11時~に三つ目中綴じ製本編を開催いたします。

そのほかの和紙のワークショップは以下をご覧ください↓

和紙のワークショップ2023開催予定内容:まとめページは↓のバナーをクリック

【アワガミ公募展2023・和紙のワークショップ】 和紙の中綴じzine

◆日時:
2023年7月1日(土)or 7月2日(日)10時半~13時 レイアウト・デザイン編
2023年7月8日(土)or 7月9日(日)11時~12時 三つ目中綴じ製本編

※所要時間はレイアウト・デザイン編が約120分~、三つ目中綴じ製本編が60分です。
※Photoshopが入ったノートPCをお持ちの方はご持参ください。ホトリのPC貸出は2台までです。

◆参加費:
レイアウト・デザイン編 5,000円
三つ目中綴じ製本編 5,000円 
両方受講 9,000円
※+1冊追加制作につき+2,500円
◆定員:各4名まで
◆場所:写真企画室ホトリ (〒111-0053 台東区浅草橋5-2-10 アクセス詳細はこちら
◆お申込み方法:メールかLINE、もしくは予約フォームからお申込みください。


〆切・・・来場日の5日前まで

各ワークショップタイトル横の予約ボタンをクリックすると、ご希望の日程を指定できます。

予約フォームのほか、メールかLINEからも直接お申込みいただけます。

・メールアドレス:info@fotori.net
・ホトリLINEID  @xvi0027l
友だち追加

メールの場合はタイトルを、LINEの場合は1行目を「和紙の中綴じzine申し込み」としてください。
ワークショップの申し込みや質問などいただく場合は、初回だけ氏名をフルネームをお知らせください。

・氏名
・携帯連絡先
・参加希望の回、日程(レイアウト・デザイン編または三つ目中綴じ製本編、または両方)

<事前にお送りいただくデータについて・注意事項>
写真帳にする写真データを事前に30~40枚(そのうち1枚表紙に指定)をお送りいただきます。
(〆切・・・ワークショップ5日前まで)

製本編受講ご希望の方は、写真の並び順を完全に指定していただきます。

写真は複数まとめてアップロード可能です。ダウンロードキーを設定してください。

ギガファイル便(※受け取り期限を30日に設定してください)
https://gigafile.nu/

三つ目中綴じ製本編のみにご参加いただく方へ:写真のページの並び順、ファイル名は以下を参考にしてください。

1ページ目は片ページとなります。
写真でも、トビラ(タイトルのみレイアウト)でもOKです。

2ページ目以降が2~3、4~5ページと見開きになります。

余白のページを入れたいときは、余白ページ(写真は4ページ)の数字のファイルはなしにして、データ送付の際にその旨ご連絡ください。

10~11ページの見開きのみ、横位置の1枚見開きをレイアウト可能です。
その他は基本左ページと右ページずつの配置となります。

20ページ目がラスト、その横は裏表紙で奥付(タイトルや作家名、発行日などを記載)

【旅スル紙展 in TOKYO】「旅スル紙」を紹介します!

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こんにちは。ホトリ室長saorinです。

今月24日から、ホトリの企画展となる「旅スル紙展 in TOKYO」が開催されます。

この「旅スル紙」は、松本のくらしから生まれたさまざまなデザインを形にしているブランド。
デザイナーの本城知香子さんが手がけています。
とりわけ北アルプスや雷鳥などがモチーフとなった山にまつわるデザインのグッズは、山好きの室長に刺さり(笑)ホトリでも何点か取り扱っています。

松本の手仕事商會すぐりさんでの旅スル紙展

昨年、松本のクラフトショップである、「手仕事商會すぐり」さんで「旅スル紙展」が開催されていたのを受けて、写真企画室ホトリでもぜひやらせてほしい!とお声がけし、今回の企画展開催に至りました。

そこで、展示が始まる前に旅スル紙さんについてよりたくさんの人に知ってもらいたく、デザイナーの本城さんに色々お話を伺いました。
旅スル紙の誕生する初期の頃や、デザインについて、インタビューとしてまとめていますので、ぜひご一読ください。

また、旅スル紙さんはオンラインショップもあります。
遠方で来られない方、また店頭で買いそびれた!という方も、ぜひチェックしてくださいね。

旅スル紙が誕生するまで

saorin(以下S):2016年に旅スル紙を立ち上げたとのことですが、きっかけを教えてください。

本城(以下H):東京では企画の仕事をしていたのですが、それから転職、結婚を経て美術を学び、自身の創作活動をするようになりました。
家族の転勤で松本に引っ越して、まつもと市民芸術館で上映された演劇の関連企画に参加したのですが、そこでシルクスクリーンのzine(小冊子)を制作したことが、旅スル紙が生まれる最初のきっかけです。

S:最初の作品のモチーフは、松本城だったんですね。

H:これまでの松本にはなかったものを作りたい!という思いがありました。思い切ってシルクスクリーンで松本城を蛍光ピンクで刷ったポストカードを作ったところ「今まで松本城を蛍光ピンクで印刷する人はいなかった」と言われました(笑)

S:蛍光ピンクは確かになかなかのインパクトですね(笑)

H:その演劇の企画に参加したことで、地元の作家さんと色々つながり、マルシェ出店にお声がけいただきました。
出店するにあたって屋号を考えなくてはいけなくて、そのときに「旅スル紙」という名前が生まれました。
松本でよく通っていたカフェやパン屋さんなど、お店の方のご厚意で作品を置いていただき、委託販売を始めたのもこの頃です。

最初に商品を置いていただいたカフェ amijok(アミジョク)さん
まだ旅スル紙の屋号がなかった初期のシルクスクリーンの作品。ロゴが眼鏡でこれもかわいい

S:「旅スル紙」の名前の由来、素敵ですね。

H:「旅スル紙」という名前には、人生は旅のようであり、作品がお客様の手によって旅をしていくといった意味が込められています。
「旅スル紙」の「スル」をカタカナにしたのは、元々、紙と印刷が好きだったこともあり、「紙に刷る」手仕事も大切にしていきたいという思いがあります。

S:松本でのさまざまなご縁や出会いがきっかけで、今「旅スル紙」の商品の拠点となっている「手仕事商會すぐり」とつながったのですね。

デザインについて

S:デザインについてお聞きします。
雷鳥と槍ヶ岳や、北アルプスなど素敵なイラストがたくさん生まれていますが、どのように描いていますか?アナログ?

H:アナログとデジタル両方です。いわゆるデジタルミックスですね。
手描きのデータをスキャニングをしてデジタル上で版にして、デジタルとアナログ(手仕事)を組み合わせて作品作りをしています。

松本から見える北アルプス

S:私が個人的に山好きということもあって、やはり山モチーフのイラストデザインに一目ぼれしたのですが(笑)
松本から見える山やその他のモチーフをイラストに起こしてるという感じでしょうか。

H:松本から見える山は、引っ越したその年に1回スケッチしたのが、元データになっています。
山の風景、癒されたんですよね。

S:多分、北アルプスの常念岳ですね。

H:松本の人は、みんな驚いていました。北アルプスが作品になるなんて!(笑)

S:へー!やはり見慣れてしまうとそんな反応なんですね(笑)

H:地元の人にとっては身近すぎる風景らしいです。私が県外出身なので、松本で見るもの全てが観光目線だったのも影響していると思います。

S:旅スル紙の中でも人気の、雷鳥と槍ヶ岳のデザインは、本城さんの中でイメージを作って描いた感じですか?

H:旅スル紙の商品が上高地のお店に進出することになったとき、新作として、新しいモチーフを探していたんです。雷鳥のデザインは、富山県の県鳥が雷鳥ということもあり、富山県のお土産としてよく見かけていました。長野県の県鳥も雷鳥なので、雷鳥のデザインで新作が作れたらいいなと思い作品化しました。

S:そう、この雷鳥と槍ヶ岳の雷鳥のつがいはなかなかリアルだなあと。

H:雷鳥は夏毛と冬毛バージョンがあります。夏毛バージョンは、繁殖期のオスとメスの背景に槍ヶ岳を入れました。
夏、冬とも、雷鳥が食べるガンコウラン、シナノキンバイ、チングルマなどのエサのお花(高山植物)もデザインに取り入れています。

S:昨年、従来の北アルプスや雷鳥と槍ヶ岳に続いて、八ヶ岳や槍ヶ岳の朝焼けといった、新作のデザインも生まれていますね。

H:八ヶ岳は、アウトドア系のフリーマガジンの八ヶ岳の特集時に表紙を担当したので、作品化しました。
長野県以外の山に挑戦するのは新鮮な気持ちでした。

昨年の「旅スル紙展」に山梨県からのお客様がいらっしゃって、「山梨の山はあるかしら?」とおたずねくださり「あります!」と答えられてとてもうれしかったです。
そのとき山の角度のお話になり、場所によって山の見えかたが違うので、みなさん自分の家から見える山が、「私(うち)の山」という認識があり、常念岳の作品でも「これはうちの山じゃない」「これはうちの山だ」と、山によって、自分のお気に入りの角度があるのがおもしろいなと感じました。

H:槍ヶ岳の朝焼けは、山に登っている知人が「とにかく山がオレンジになりものすごくきれいなので、朝焼けの作品を作ってほしい」とリクエストされていて、いつかその作品をと思っていたので、昨年、朝焼けの山の世界をリトグラフで表現しました。朝の太陽の光に、空や山が染まって包みこまれるような絵画的表現になっているので、今までの作風とは異なるものに仕上がっています。

リトグラフについて

S:今回、会場で展示販売するリトグラフ作品についてお聞きします。
雷鳥と槍ヶ岳はどんな風に制作されているのかお聞かせください。

H:雷鳥のつがいや背景の槍ヶ岳、高山植物など、モチーフを一旦スケッチし、バラバラにしたものを組み合わせています。版画化する際に、構図から色数を決めるのですが、どうしても8色必要なり、色別に版を作っています。
オスのトサカ(赤い部分)だけの版もあります。これだけ版数が多い作品は、私の作品の中でもこれだけです。

S:雷鳥のオスのトサカだけ(笑)めちゃ小さい(笑)

H:地味に大変です(笑)
リトグラフは全部、手描き版なので、またポストカードとは違った味わいになっています。
アルミ版に、手描きで描いていくんです。

S:リトグラフがいまいちよくわからない(笑)
版画というと、何かを削って溝の絵を作って、そこにインクを塗って刷るイメージですが、違うんですね。銅版画と木版画はやったことあるんですが・・・

H:今放映中の朝ドラで石版印刷が登場したのですが、あれが、リトグラフの原理です。
今はアルミなどの金属板ですが、昔は石灰石のブロックが使われたそうで、それで石板印刷と呼ばれます。
いわゆる凹凸を利用してインクをのせるのではないので、平版とも呼ばれています。
ざっくり言うと、水と油の化学反応を利用して刷るのがリトグラフです。

S:これが実際のリトグラフのアルミ版なのですね。槍ヶ岳が反転してますね。
雷鳥オスのお腹の部分のカーブがちゃんと花についてる!

H:リトグラフは、現代の印刷技術の基礎となる技術です。印刷会社で一般的に使われているオフセット印刷は、リトグラフから進化していきました。

S:印刷の話が止まらない(笑)

H:すみません、やはり「旅スル紙」の「スル」は「刷る」で印刷が好きなんです。

S:すごく伝わってきました!私もリトグラフ作品を実際にまだ見ていないので、拝見するのが楽しみです。

2015年 旅スル紙 初期のシルクスクリーン作品(作家保存)

というわけで、旅スル紙の本城知香子さんから色々お話を伺いました。
今回のイベントでは、現在のリトグラフ作品のほか、初期の頃の貴重な作品や実際のアルミ版も展示いたします。

また、紙モノのほかにも、ステンレスボトルやリユースボトル、今回のイベント限定のALPSの山Tシャツなど、たくさんのアイテムが並びます。

「旅スル紙」の世界観を、ぜひ写真企画室ホトリで丸ごと楽しんでくださいね。
皆さまのご来場、お待ちしております!

旅スル紙展 in TOKYO

◆会期:2023年6月24日(土)~7月9日日(日) 13:00~18:00 (月・火休廊/18時閉廊
◆会場:写真企画室ホトリ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-10 詳しいアクセスはこちら
TEL 03-5809-3813(営業日以外はつながりません)
https://fotori.net

【旅スル紙展 in TOKYO】 和紙のワークショップ

アワガミ公募展で好評だった和紙のワークショップ、延長戦!
旅スル紙展 in TOKYOの会期中も和紙の写真を使ったワークショップを行います。

予約は必要ですが、ワークショップの日時は定めません!(ご希望の日にちをお知らせください)
6月28日(水)~7月2日(日)、7月5日(水)~9日(日)の間で自由に日程を指定していただけます。
※スタート時間は13時固定です。
※和紙の中綴じzineは日程が決まっています。

好きな日に来ていただき、全部で5つの作品の中からご希望の作品を作っていただけます。
一度に2つ、3つの作品を作るのもOKです!(※ただし、時間がかかるので早目の時間にご来場ください。)

各作品の詳細は、作品タイトルをご覧ください。

和紙の中綴じzine new!

アワガミ和紙で中綴じzineを作ってみませんか
アワガミ竹和紙両面に写真をプリントし、半分に折って中綴じ製本したzine。
レイアウト・デザイン編と、三つ目中綴じ製本編の2種類の回でご参加いただけます。

蛇腹写真帳

蛇腹写真帳がリニューアル!
あたたかみのある和紙の台紙に、薄く繊細なアワガミ 群雲こうぞをプリントして貼り付けています。
写真は10×7cmとかわいいミニサイズ。
蛇腹写真帳のサイズは12cm×12cm。正方形デザインなので、写真が横位置でも縦位置でもOKです。

和綴じ写真帳A5

人気の和綴じ写真集に手ごろなA5サイズが登場!
ポストカードサイズだとちょっと小さい、けれどもA4サイズだと大きすぎ・・・という方にぴったりのA5サイズ。
表紙と中身は、アワガミの竹和紙を使用します。
和紙ならではのあたたかみのある仕上がりです!

水張り&水切りパネル作り

側面まで巻き込む水張りパネルと、色和紙を水張りし、水切りと呼ばれる縁の毛羽を出すやり方で仕立てる水切りパネル。
和紙のパネルを手軽に制作できます。

御朱印帳

自分のお気に入りの写真で、オリジナルの御朱印帳を作りましょう!
神社サイズ・お寺サイズどちらでもOKです。

第九回アワガミ公募展「私たちのふるさと」レポート

おはようございます。ホトリ室長saorinです。
昨日会期を終了しました、第九回アワガミ公募展「私たちのふるさと」のレポートをお届けします。
今年は例年より少しだけ会期が早かったおかげで、鳥越神社のお祭りと重なって大変盛り上がりました!

まずは会場の様子です。

出展者の作品をお一人ずつ紹介していきます。

午睡
高橋みどり

まつり
こだまん

forward to the past
たかはしやよい

今日も。。。
NAKAMURA MAYUMI

川のほとり
石綿 葉子

ガミ・ロジオ

レクイエム
小林 真佐子

菓子 京子

本所から
美里和香慧

1/365
hide

そのままでいてね。
馬橋 明里

記憶の町
杉山 祥子

春惜しむ
金子 美香

擬故郷
コウザキ・コウイチ

懐かしい記憶
虎谷泰輔(tiger valley)

九龍城 Toronto
@kayinf1.7

さて、ここで毎年恒例のアワガミファクトリー賞・写真企画室ホトリ賞の発表です!

まずは、アワガミファクトリー賞から。
今年のアワガミ賞を受賞したのは・・・

hideさんの「1/365」です!

アワガミファクトリーの工藤さんより、コメントをいただいておりますので掲載します。

撮影背景はお祭りの風景ですが、今、お祭りに参加する人が少なくなって祭り自体が成り立ちにくくなるということを聞くこともある中、ふるさとの祭りを守る人たちの姿と表情に惹かれました。
また、郷愁的な人物の作品と和紙が相性良く表現されていたと思います。

アワガミファクトリー 工藤多美子

hideさん、アワガミ賞受賞おめでとうございます!
追ってアワガミ工藤さんから副賞のご連絡を差し上げますので、お待ちください。

そして!ホトリ賞の発表です!
今年のホトリ賞を受賞されたのは・・・

石綿 葉子さんの「川のほとり」です!

「私たちのふるさと」が今回のアワガミ展のテーマでしたが、解釈は人それぞれです。
その写真を撮った場所が本当の自分の故郷でなくても、例えば子ども時代を思い出す何かを見出せたなら、そしてそれをアワガミ和紙で表現してもらえたら、と思って今回のテーマに設定しました。
石綿さんが撮ったこの風景が彼女の故郷かはどちらでもよくて、石綿さんの思う故郷のイメージに寄り添うことができる作品かどうか、が鍵だったと思います。
何よりも、この川沿いの気持ちのよいほどの抜け感、爽やかですがすがしく、見ていてとても気持ちよかったです。

写真企画室ホトリ saorin 織田 紗織

石綿さん、おめでとうございます!
ホトリ賞受賞のご連絡、追ってお送りしますのでお待ちくださいませ。

妄想故郷
saorin

最後はわたくしsaorinのDM掲載作品。

ここは昨年5月に訪れた、岩手の遠野で撮った風景です。(人によって千葉・房総と言われたり北海道と言われたり、色々でおもしろかったです)
東京生まれの千葉育ち、そして大人になってからずっと東京暮らしの私にとって、ふるさとはちょっとしたあこがれでした。
今回のアワガミ展のテーマが「ふるさと」に決まってから、いわゆる私にとってのふるさとのイメージの写真が撮れたらなあ、と思っていた矢先に出会ったこの景色。
私にしては珍しく(笑)おお!と興奮して写真を撮りまくりました(笑)
それから来場者と話していて初めて気づいたのですが、地方は電車ではなく列車(ディーゼル車)なので、いわゆるパンタグラフのための電線が上にないため、空が広いんですよね。
これも東京では見られないなあと改めて思いました。

出展者のブックも今回充実で、テーブルの上は大混雑(笑)

アワガミ和紙なども販売しました。

アワガミ和紙を表紙に使った御朱印帳。
こちらで販売しています!

初日と最後の週末は特に大盛況でした!

photo by 虎谷泰輔(tiger valley)

最終日は、出展者の交流会兼・ギャラリートークを開催。
昨年まではこうした飲食を伴うパーティーはコロナでできなかったので、なんだかうれしいですね。

photo by 虎谷泰輔(tiger valley)

ギャラリートークも盛況でした!

この日は鳥越神社のお祭りの本番。
何と4年ぶりに、千貫神輿が登場したそうです。その重さ、3.75トンだとか!
担ぎ手さんたちの熱気がすごかったです。

photo by hide

神輿を待つ我々(笑)

最後は皆さんで集合写真!

photo by hide

撤収完了!お疲れさまでした~

というわけでアワガミ公募展「私たちのふるさと」全会期を終了いたしました。
もう今回で9回目となるこの公募展。来年は記念すべき10回目です!
テーマは「道」に決定いたしました。
見たまま、続いていく道や路地の写真はもちろん、これまでやこれからの道のりというとらえ方でもOK。
「道」にも色んな解釈が生まれると思います。
アワガミ和紙で表現する皆さまの「道」、1年後を楽しみにしております!

出展者の皆さま、ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。