こんにちは。ホトリ室長のsaorinです。
昨日をもって、saorin個展「写真を楽しむ133のネタ展」東京会期が終了いたしました。
皆さまには厚く御礼申し上げます。
いつもなら、ここで詳しいレポートをUPするところなのですが、今回は最後に軽めにあげるのみとして、展示を終えて思ったことを少し書き連ねようと思います。
「ミラーレス一眼を買ったものの写真を撮る習慣がないので、散歩しても何を撮っていいかわからず、何も撮らずに帰ってきた」
作品展にご来場くださったとある方の言葉です。
ほほう。なるほど。と、しばしそのことについて考えていました。
考えてみると、なんで私は写真を撮ってるのかなあ??
しかも私、誰も人が入らない、よくわからん風景写真が好きだったりするし・・・。
確かに、私の周りにいる人全員が写真好きかというともちろんそうでもなく、全く興味がない人もいます。
写真も動画も見ないくせに、iPhone6で一番容量が大きい128GBを選び、にもかかわらずいまだにカメラロールの枚数は200枚台という人(夫)もいます。(しかも前の4からの通算)
以前、私は「どういう音楽を聴いていいかわからない」と思っていた時期がありました。
何がよいのかもわからないし、どういうジャンルを選べばよいのかもわからない。
この感覚、音楽好きにとっては意味不明なんだろうなあ。
だって自分が好きなものを選んで聴けばよいし、そんなの自由ですよね。
でもこれって、「何を撮っていいかわからない」という感覚と、すごく似てると思いませんか。
写真が好きな人からしたら、同じようなことを思っているわけです。
好きなものを好きに撮ればよい、と。
「何を撮っていいかわからない」
写真好きではない人から時折この言葉を聞きますが、撮りたいと思う欲求の対称が見つからないなら、 ムリに撮らなくてよいと思います。
それってつまり、その人にとって表現する手段が、今の段階では写真ではない、ってことですよね。
イラストを描く、歌を歌う、クラシック音楽を聴く、料理をする、ダンスをする、ウクレレを演奏する、カリグラフィーを描く、小説を書く、陶芸作品を作る、、、
表現という広い意味では、写真を撮るということとこれらは同じだと思います。
だから私の場合、
歌うのは好きだけど習うほどじゃない、料理は楽しいけど実用向き、ダンスは全然興味ない、消しゴムハンコは向いてなかった、ピアノは手が小さかったから弾ける曲が少ない、陶芸は楽しいけどかさばる・・・
そんな様々な取捨選択があって、私には写真が残ったのだと思います。
イラスト(ていうか漫画もどき)は昔かなり好きだったけど、描きあがるまでに時間がかかるので、写真の方が性に合ってるのかも。
写真が好きなこと、雑貨が好きだったこと、何かを作るのが好きなこと、これらが高じて、というかごちゃまぜになり、今気が付いてみたら、写真を残すことを提案しています。
自分の仕事(?)はとっても説明しづらいし、自分の場所である写真企画室ホトリ自体も、人にこういう場所ですって伝えるのにいつも苦労します。
(最近は、色んな教室やワークショップをたくさんやるようにしているので、ちょっとは説明が楽になりましたが)
いつか、突然写真に飽きる時が来るかもしれません。
そしたら、全然違うことに夢中になるのかもなあと、漠然と思います。
人生長いですし、何が起きるかわかりませんよね。
まあ、でも、少なくともしばらくは今やっていることを続けるのだと思います。
今回はザ・作品展だったから、今はまたシンプルに写真を撮りたいという欲がまたでてきました。
結局、波はあるけど、なんだかんだで写真を撮るのが好きなんですね、私。
写真企画室ホトリも、先日14日で3周年を迎えました。
最初はほんとに手さぐり状態。思い切りと行動力だけはあるのでオープンはしたものの、こういうのって継続するのが一番大変です。
でも、作品展期間中、ホトリで出会い、集まってくれる皆さまや、家族や友人があっての私だし、写真企画室ホトリだと実感しました。
今月末からは大阪、10月末は岡崎での巡回をひかえていますが、ひとまず東京・浅草橋での展示終了のお礼を申し上げます。
ご来場くださった方、気にかけてくださった方、本当にありがとうございました。
以下、展示の様子を少しだけお届けします。
ボツになった新刊のカバー候補や、校正紙なども合わせて展示しました。
11日には、身内でオープニングパーティーを行いました。
11日の日中には、アクリルパネルWS。
紆余曲折があったものの・・・
皆さんきれいに仕上がりましたー。
翌週18日はジェルメディウム転写パネル作り。
途中ドライヤーで乾かす必要があるのですが、ブレーカーとの戦いに・・・(うすうす予感はしていたけど)
最終的にはこんな感じに!
最終日、昨日は和綴じブック作りWSでした。
好きな糸で綴じていきます。
同じ色の表紙でも、糸で雰囲気が変わりますね。
皆さま、ありがとうございました。
さて、名残惜しいですが、今から全ての展示物をひっぺがしまーす。
大阪に向けて梱包しないと!